熊本市

「東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト」の表示形式を部分的に取り入れて特設サイトが仕立てられている。大きなボタンを設け、余裕のある画面構成としているが、ボタンの見た目と実際にクリック可能な領域が一致していないところにストレスを感じる。

福岡市

「支援したい方向け」を分類として設けていたり、「使い捨てマスクがない場合」「消毒用アルコールがない場合の消毒・除菌」など、ほかではあまり見かけない情報を提供している。各ページには3段階の見出しレベルを用いて文書を構造化しているが、いずれの見出しも文字サイズや左右幅(インデント)に違いがないために視覚的な区別がしにくい。

北九州市

「新型コロナウイルス」の階層ではなく「感染症」がローカルナビゲーションとして展開されている。そのため、新型コロナウィルス感染症に関する情報群の行き来が円滑に行われない。CMSの仕様と言えばそれまでかも知れないが、一つ下の階層(表示されているページと同じ階層)を表示するよう改めることが望ましい。

広島市

ローカルナビゲーションに並んでいる各分野の項目数は5が上限のようである。そのため、6以上の項目を有する分野については、すべてが表示されていない。現状、各分野の項目数は最大でも8に収まっており、上限項目数や分類の仕方を見直すことで、全項目が列記されたナビゲーションを実現できると思われる。無駄な遷移を減らすために調整する価値があると考える。

岡山市

調査期間中に新たなサイト「スイッチ!おかやま」が公開された。感染症そのものよりも「新しい生活様式」への対応・取組にフォーカスが当てられている。今回の調査対象の中で、岡山市と岡山県だけが独自ドメインによる新型コロナウイルス感染症関連サイトを公開しているが偶然なのだろうか。

神戸市

神戸市公式サイトを踏襲しながらも、グローバルナビゲーションなどを除いた形で特設サイトとして仕立てられている。感染症そのもの、発生状況、支援、会議資料など明確な分類が示され、テキストを中心としたシンプルな画面構成を採用している。

堺市

「新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた対応(8月21日から8月31日まで)」というタイトルのコンテンツがあるが、この更新日は「2020年5月29日」と示されている。このコンテンツは、イベントや施設に関するルールを記したものであり、5月時点で8月下旬を記しているのは不自然に感じられる。正しい情報更新日を記載してほしい。

大阪市

「支援」の情報に特化した特設サイトが公開されている。「個人」と「事業者」、それぞれへの支援内容が整理され、様々な方法で検索できるようになっている。感染症そのものや、感染症拡大防止に向けた取り組みは別コンテンツとなっていて、お互いへの動線はないものの、目的を重視した一つの完成形と言えるのではないだろうか。

京都市

京都市のページであるが、最上部には京都「府」が提供するコンテンツへのリンクが掲載されている。府と市、それぞれが担うべき情報は異なっているとは言え、京都市のページを訪れた利用者に対しては、市として伝えるべき情報をきちんと提示する必要があると感じる。

名古屋市

「新型コロナウイルスに関連する肺炎について」と称されているが、国、厚生労働省、日本感染症学会でも「新型コロナウイルス感染症」の呼称を統一的に用いているため、明確な意図がないのであればそれに倣うべきではないだろうか。別途開設されている特設サイト「新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策特設サイト」は、ページ内の目次はクリッカブルではなく、掲載される情報の多くは紙での提供を前提としたものが画像化されただけ、かつ、鮮明な画像へのリンクは用意されていない。画面構成としてはスマートフォンを優先しているように思われるが、一部の機能は「PC推奨」など、用途や利用シーンがイメージしにくいものとなっている。

浜松市

アクセスする上での実害はないと思われるが、アドレスが「corona」ではなく「korona」なのが気になる。市長記者会見を見る際、動画とテキストの動線がバラバラで両者をスムースにつなぐことができていない。動画一覧ページやYoutubeからはテキストへ、記者会見ページからは当該動画へ、それぞれ誘導することが望ましい。

静岡市

市長記者会見動画は、細かなズームイン・ズームアウトが繰り返され、画面が安定しないため、内容への集中が阻害されてしまう。市長と手話通訳者、スクリーンとの距離の調整や、画面の分割など、動画配信をする前提で画面構成を考えてもいいのではないだろうか。

新潟市

4月の市長メッセージ動画では手話通訳を伴っていないが、5月の動画では手話通訳が付加されていて、聴覚障害者に対する情報保障の面で向上が見られる。その一方で、ページに備わる主たるメニュー画像の代替テキストが空(alt=””)に設定されていることは、視覚障害者(音声ブラウザ利用者)への配慮に欠け、許されるものではない。

相模原市

一定時間ごとに画像が入れ替わる表示形態をとっている。利用者の意思で停止することはできるが、それぞれ7秒程度であること、リンク先で詳細を伝えられることを考慮すると、画像に情報を詰め込みすぎている。重要な情報を繰り返し伝えることは重要であるが、情報過多と感じられるようでは逆効果だと思う。

川崎市

最終更新日と思われる「2020年7月14日」が示されている。この日に、総合ページ自体の構成が最後に変わったと解釈すればいいのだと思うが、更新された箇所や更新頻度を予見できる情報が何も示されないので、新たな情報を効率的に得ることが難しい。これだけ状況が変わっている中、1ヶ月以上も構成を変えずに運用できるのはいいことなのか、悪いことなのか。

横浜市

相談内容や対象者の異なる複数の相談窓口が示されているが、画像上に記される受付時間や電話番号が代替テキストに反映されていない。各窓口の詳細は別ページに記されているものの、画像の使用可否によって閲覧しなければならないページ数に差が生じる状況になっている。少なくとも「注意が必要な ステージ2」にあることは伝えられるべきである。

千葉市

「病床数から見た新型コロナ対応における市内の医療の状況」と題した画像の代替テキストが「iryo_jokyo_0818_01」。基準と状況の両方を伝えている画像であるため、すべてを伝えることは難しい部分はあるが、少なくとも「注意が必要な ステージ2」にあることは伝えられるべきである。

さいたま市

「特別定額給付金を給付します」という記事がある。この記事は、新着情報として掲載されているため、最近になって自治体独自の新たな給付が決まったように読み取れる。ところが実際は、既存施策についての状況報告がなされているに過ぎず、紛らわしい表現と言える。

仙台市

『伊達武将隊×仙台市長「せんだい生活スタイル」』として公開される動画には、書き起こしテキストがなく自動生成の字幕が付与されている。音声が明瞭であっても固有名詞まで正しく認識されることはないことには留意すべきだろう。仙台市長の名は「ポーリがず子」、「せんだい生活スタイル」は「閃雷生活スタイル」と字幕に現れる。どこまでの正確性を求めるべきなのか確認・検証されたい。

札幌市

一般相談窓口だけでなく、身体の状況に応じた別の窓口も合わせて、きちんとテキストで情報を掲載し、さらに、目的や相談内容ごとの詳細な案内も別ページで提供している。ニーズや利用シーンに合わせた情報提供が意識されていると感じられる。

沖縄県

新型コロナウイルス感染症関連情報のトップは「広報課」直下に置かれている。集約した各コンテンツは、本来であれば「医療」や「公衆衛生」など、グローバルナビゲーション配下の各分野に置かれるべきであるが、組織に紐づいているコンテンツが多く正しく分類されていない印象を受ける。

鹿児島県

HTMLページ内では「,」を一貫して使用したり、漢字かな表記の揺れが抑えられていたりと、気遣いが感じられるが、PDF内では単語の途中のスペースが多数存在するなど、通常のページとPDFとで表記・表現の品質に大きな差を感じる。

宮崎県

2020年5月1日の初メッセージ動画ではなかった手話通訳が、次の動画(5月7日)以降つくようになった。一方、字幕や書き起こしテキストは2020年8月31日時点でも準備されていない。特設サイトながら、県公式サイトのアクセシビリティ方針の適用範囲にあることから、適切な対応が求められる。

大分県

県民・事業者支援メニューがPDFだけで提供されている。書式が定まっていたり、紙面での提供を前提としたものであるなら、まだ理解の余地はあるが、ここで提供されている情報はテキストが中心の表組ばかりであり、HTMLで提供できない理由はないように思われる。PDFでの提供自体が常に悪であるとは言えないが、適切な用法・表現でコンテンツが提供されることを望む。

熊本県

「新型コロナウイルス感染症に伴う主な支援一覧」のページは、音声ブラウザで得られる情報が皆無。画像には、助成金・給付金等について対象者・目的・支援内容が記されているが、代替テキストには「ばな1」「ばな2」などとそこに何が記されているのかが理解できない文字列が設定されている。

長崎県

「メニュー」には67ものリンクが並列に収まっているが、階層や包含関係を無視して、無秩序に羅列されている。一方、上位階層であるはずの「感染症」には60のリンクがあり、67とは一致しない。「メニュー」がどこから抽出された項目なのかわからず全容がつかめない。

佐賀県

ホームの一部を「新型コロナウイルス感染症に関する最新情報」に置き換えて、関連情報を提供しているが、その部分の最初のリンクが「記者レク等(新規感染)」という意味が伝わりづらい表現になっている。(視覚的に)大きなボタンであればわかりやすいということではないので、適切な語句を選択してほしい。佐賀県として「記者レク」を一般的と考えているのだとすればそれは誤りと認識すべきだろう。

福岡県

現在と状況が異なる情報について「アーカイブ」として後ろに下げることで情報を絞る工夫が見られる。その一方で、状況に変化があった画像は、該当部分に「×」印をつけて、それを表現している。画像が変化しても代替テキストが変わらないため、状況の変化・要請内容の変化に気づくことができない。

高知県

「他県の方々へ」とされる情報が「発 熱 な ど 新 型 コ ロ ナ ウ イ ル ス が 疑 わ れ る 症 状 が あ る 場 合 、 来 県 はお控えくださいますようお願いします。 他県の皆様へのお願い 高知県」と記されたPDFファイルが1つのみ。単独のリンクボタンを設けるような内容ではないし、まして、PDFで提供すべき理由は皆無と言っていい。

愛媛県

ページ内リンクの掲載順と、実際のコンテンツの配置が揃っていないため、閲覧済みかそうでないのかがわからなくなってしまう。そのリンクテキストとリンク先の見出しの表現が異なっているため、正しくリンク先にジャンプしたのかも信じることができない。