「見えない人は新しいマシンで」を8月1日に掲載しました。マシンもそうですがアプリケーションソフトも新しくして意気揚々としていたところ、なんとその掲載日に購入したばかりの音声ブラウザが新しくリリースされて……。
やっとの思いで新しい音声ブラウザに
落ち込んだのなんのって言い表せませんが、このたび新しいブラウザを購入しました。読まないところを読むようになった喜びが、新しいブラウザのリリース情報が入ったとたんに消え失せ、読まないところ、うまく操作できないところの不満だけになったのです。つまずくたびに新しいブラウザであれば開発が進んでいるのではないかという猜疑心にも似た感覚にとらわれ、どうしようもなくなって購入に至りました。
新しい音声ブラウザを利用してみて
結果を簡単に言うと、まあ読まないものは読まないし、操作ができないところは操作できないままで同じと言えば同じでした。だけど、高い買い物ですので、「品質向上プログラム」なるシステムを利用して、困っているページをお伝えするようにしました。これからも、困っているのは私だけじゃないだろうと思われるページを優先して伝えていこうと思っています。
前よりもちゃんとしているのに前よりもつらい
「自治体サイトWebアクセシビリティ調査2019を終えて」に書きましたが、サイト自体は大分よくなっているのです。ブラウザも継続定額サービスになり、Windowsの大型アップグレードに安全に対応してくださるとのこと。そうかあ、セキュリティの対策であり、読み上げや操作の向上ということではないのかと、今、まさに今改めて説明書を読み返しているところですがまあまあがんばってくれてはいると思います。それなのに、サイトがボロボロだったときよりもつらいのはどうしてでしょう。
便利さと楽しさは最後の一歩で決まる
みんなと同じように読めるし、みんなと同じようにわかる。読めるしわかるけれど選べない、実行できないということが結構あります。商品がどういうものかはよ~くわかるのに色が選べない、大きさが選べないとか、商品は選べたけれどカートに入らないとか、ここに入力できればいいのねとわかってもそのページが開かないとか、フィールドがアクティブにならないとか、そういうことに苦しんでいます。読めてもわかっても最後の一歩が未達成だと余計ストレスになることってありますよね。そのような感じです。
ほどほどのモチベーションを長く保って
こうした苦悩がだんだん解決されていくのであればよいのです。ですが、どういうわけか後退します。前は選べたのに今は選べなくなってしまった、以前はこのような不具合はなかったなど、一進一退に感じられます。さまざまな端末が進歩してできるようになることが増えれば増えるほど、一進一退が二退三退となっているような気がしてなりません。かといって誰が悪いわけでもないどころか、みんながんばっているという状況なのだから始末に負えない……。
私はどうしたらよいのかを改めて考えました。何がどうできないか、どうしてそれでは困るのかを発信していかないといけないと思います。あとは、挫けないこと。ほどほどのモチベーションを長く保つ努力をしていきたいと思います。