見えない人は新しいマシンで

2019年8月1日 掲載

このような提案がしっくりと受け止められるかはわかりませんが、見えない人はできるだけ新しいPCを使用することをおすすめします。というのは、このたび使用中のPCが壊れて新調したところ、感じるところが多かったからです。

私のメインのPC環境

私のメインのPC環境は、購入時最新のWindowsに高知システム開発のPC-Talkerを入れ、同じく高知システム開発のNetReaderとMyMail、シナノケンシのNet-PLEXTALKをインストールして終了です。

買い替えの目安は「なんか重たい」

この環境は特に問題がなければ5~6年そのままで使用します。どんどん買い替えればサクサク動くことは承知していますが、使い続けてわかる変化もあるので。しばらくすると、大体読み上げの動きが重たくなってきます。ネット上のコンテンツの進化に音声ブラウザが追いつかなくなるのでしょう。しかし、読み上げないわけではないし、徐々に進む重たさには意外と対応してしまうものです。そうは言っても随分表示が遅いなとなって、重い腰を上げる形で買い替えてきました。

このたびの買い替え

このたびは使用している一部のアプリケーションソフトが動かなくなっての買い替えです。理由は不明ですがPCが壊れたのだろうと判断しました。OSは8から10に変わり、それに伴いアプリケーションソフトも最新にしました。まず、動きが速いです。それは予想の範囲ですが、読み上げの不都合もおおむね解消されました。私はプロの作り手ではないので、こういうところがこういう理由で不都合だということを的確には言えないのですが、毎日Webサイトの閲覧をしていると、あるタイミングで今まで読めていたサイトが読めなくなってしまうという体験をすることがあります。多分ですが、一般のみなさんにとっては便利になった何かが、音声ブラウザには負担になっているというケースだろうと予想がつきます。悲しいのですが、そういったケースにも「まあ、そんなもんだ」と簡単に気持ちをおさめて暮らしています。

見えないけどいろいろ見えるようになって

ところが、今回のPCの買い替えで、わずかな不具合と思っていたものたちがしっかり閲覧できるようになって、何だか頭の中までクリアになったような気がします。ちゃんと読めるっていいな、わかるっていいなと目の前が明るくなったみたいです。きっと、これまでは私の買い替え速度とネット側の変化の速度がそんなにずれていなかったのでしょう。今回は、私の買い替えのタイミングが遅くなった上に、ネット側の変化の速度は速くなっていて、このような事態を引き起こしたものと思います。よく、高齢者の方が若い人のPCやスマホのお古を利用する、または、お子さんが親のお古を利用するということを聞きます。もったいない精神やものの大切さの教育には強く賛同しますが、情報機器はその利用の意味やスキルの向上を考えて、できるだけ新しいものを使えるといいと思います。

見えない人へのアドバイス

見えない皆さんはOSの新発売にすぐに対応してはいけません。OSが新しくなって、それに合わせてスクリーンリーダーや音声ブラウザの開発が進みますので、その開発期間とか、なじむ期間を見越して一呼吸おいて飛びつくようにしましょう。経済状況や日常生活用具等給付制度の耐用年数などを考慮し、新しいPC貯金をするといいかもしれません。今後は私も気をつけて、もう少し買い替えのタイミングには敏感になろうと思います。

2019年8月3日追記