逆デジタルデトックスへの挑戦

2020年1月20日 掲載

※先に「デジタルデトックスをしてみた理由」を読むことをおすすめします。

その日のうちにたちまち困って

デジタルデトックスを開始したその日から、逆デジタルデトックスに挑戦するという何だかわからない展開ですが、そっぽ向かずに読んでみてほしい。デジタルデトックスその後のお話です。

身内8名にデジタルデトックス宣言をしてデトックス開始はしたのですが、その日のうちに困りはしました。どうしても通信をしたい、情報を得たい人が8名の中に一人いたわけです。その人に通信断絶の報告とともにつらつらと愚痴をこぼしていたところ、そうだそうだ、ずっと苦手で避けていたタブレット系機器があったなあということを思い出したのです。iPadを習得せずに愚痴をこぼしてよかったのだろうか、機械に使われるのではなくてスマートに使いこなす私になれば、この人と安心な通信環境が得られるのではないかと思い直し始めました。

1日1時間だけがんばろう!

この機会に私は億劫だったiPad習得を目指すことにしました。さっき引き出しに封印したばかりのiPadをさっそく取り出すことに。まったくデトックスじゃないではないかと言うなかれ。私にしてみれば逆デトックスで、それはそれでつらいのだから。習得に向けて以下の3か条の心得を設定しました。

  1. つらくても1日1時間はiPadに触れる
  2. 何がわからないかが確実になるまでは他人に質問してはいけない
  3. 疑問はひとつづつ解決していく

とりあえず2本指で上にスワイプだな

とにかくジェスチャーがよくわからない、実は今も用語がよくわからないままなのですが、とりあえず「設定」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」と選択していって、VoiceOverのページを熟読しました。何から始めていいかわからなかったけれど、パソコンの音声ブラウザによる閲覧で慣れているページをじっくり読んでみることにしました。いつもYahoo!JAPANのトップページは見ていたのでVoiceOverで聴いてみることにしました。

とにかく「2本指で上にスワイプ」です。それ以上画面に触れずにひたすら聴きます。パソコンでの閲覧時と同様の内容が聞こえてきたので一安心し、このページで操作を練習することに決めました。

これまでの失敗その1 スワイプがへたくそ

触っているうちにこれまでの失敗の原因がわかってきました。まずは操作というかジェスチャーが異常に下手だったらしいということです。「1本指で右にスワイプ」がとにかくへたくそなのです。しかし、自分は正しくやっているつもりなのでへたくそであることに気づかなかったのです。パソコンではちゃんと読むのにiPadになるとどうして同じことばかり言うんだろうと思っていました。何のことはない、私が「1本指で右にスワイプ」しているつもりだった操作は「タップ」だっただけのこと。自分が思うよりももうちょっと長く、もうちょっと強く画面に触れるといい塩梅のようです。

これまでの失敗その2 もともと作りの悪いページばかり見ていた

もうこれは運が悪いとしか言いようがないのですが、「エキスパートになってはいけない私」当時、閲覧しようとしたページの作りがことごとくよくなかったということです。パソコンの音声ブラウザで不具合があるページをiPadではどうだろうと検証したので、そうなることは当たり前と言えば当たり前なのですが、今となっては自分の根気のなさを呪います。もっといろいろなページを閲覧してみるべきでした。

ささやかな欲みたいなものが

6年くらい前のiPod時代に始まり、昨年春のiPad mini購入時(「エキスパートになってはいけない私」参照)と、タブレット系機器に挫折に挫折を重ねている私ですから、気合に気合を入れて、デジタルデトックスなどという大きな大きな環境を味方にでもしないともう一度iPadにとはならなかったと思うのです。大変に個人的な小さな小さなささやかな欲みたいなものが、どういうわけか再びiPadに向かわせてくれたようです。まだまだ続きます。3話目も乞うご期待!