2023年3月1日 掲載
前のコラムを先にお読みください。
見えなくても走行位置がわかりました!
今回、私は3時間ほど様子を見ていました。東海道・山陽新幹線が、広いエリアで2時間以上運転見合わせになったケースでしたが、幸いなことに運転が再開されました。待ち人は、本日中に最寄り駅に到着できそうです。ならばその様子も追ってみようという気になります。
いつもはわからないだろうと決めてかかっていた「列車走行位置」にアクセスしてみました。いくつもの列車、しかも動くものがオンタイムで表示されているようです。私には、音声で理解することなど想像ができませんでした。
でも、わかったのです。
待ち人から、乗車した列車番号が知らされました。「列車走行位置」からその列車番号を探してみます。
いたいた!
「走行位置」のページからは、停車しているのか走行中であるのかが正確にはわかりませんでしたが、前後の駅名からおおよその位置をとらえることができました。
しかし、時々刻々と列車は動きます。
こちらは、列車が近づいてくることを期待してリロードをしまくります。そのたびに、目的の列車を探しなおすことを幾度繰り返したことでしょう。「列車走行位置」の駅名に見出しなどの文書構造をもたせてもらえると、より探しやすくなると思います。
「列車走行位置」からわかること
今回は目的の列車がありましたので、その列車個別のページで情報を収拾すれば済むことでした。そういう意味では、「列車走行位置」のページを眺め続ける必要はありませんでした。
でも、「列車走行位置」のページで、私は想像よりも多くの新幹線が同時に走行しているということを知りました。ならば待ち人よ、もっと早く着く列車に乗ることは可能ではなかったのか。そんな思いから、目的の列車の前を走行している列車の様子を見てみることにしました。
ちなみに、「列車走行位置」のページでは、それぞれの列車が予定よりどれくらい遅れて走行しているかということが分単位で表示されていました。
これも音声で理解することができました。
新幹線はどっちを向いてる?
「列車走行位置」を見ていると、のぞみがものすごい勢いで追い上げてきていることや、私の目的とする列車よりも遅れが少ない列車がありそうなことがわかります。やけに遅れが少ない列車があったのでその列車の情報を見てみると、なあんだ下り。
となると、私は上りと下りの別がわかっていないということになります。
見える人にはわかるのかしら。これはお手上げなので、見える人に教えてもらいました。新幹線の向きが形でわかるようになっているのだそうです。
やっぱりねえとあきらめかけたそのときです。「でも、列車番号の偶数と奇数で上りか下りかはわかるけどね」と言うではありませんか。
私は知りませんでしたが、これは常識でしょうか。
もしも常識の範囲を越えるようでしたら、その旨を「列車走行位置」のページにテキストで付記いただけるとありがたいです。そうやって閲覧者に知識を与えることができれば、新幹線の向きをそれぞれの列車にいちいち書いておく必要はありませんので。
一生懸命は伝わる
私の個人的な印象で申し上げると、このところ新幹線がよく止まります。
原因はさまざまです。安全に関わることなので仕方ないとは思いますが、気をもむ日々です。そして、こうしたページは、気をもんでいる人にじっくりと眺められてしまうのです。普通に表示されていても気をもんでいるのですから、なにか気に障る表示があればもっと気を悪くするでしょう。
でも、一生懸命は伝わります。
今回で言えば、メッセージのオンタイム具合は見事でした。
内容も、まわりくどさを除けば納得のいくものでした。
そして、「列車走行位置」には驚かされました。
こんなにたくさんの新幹線がいっぺんに走っている!
後れても挽回しようと一生懸命走っている!
私は、間接的にではあるけれどトラブルに巻き込まれたのです。けれども、「運行状況」のページを読み取ることにより、JRってすごいという結論に落ち着きました。「アクセシビリティが整う=わかる」という状況は、実際のトラブルを乗り越えさせる力があることがわかります。
ありがとうJR、がんばれJR。
ということで、みなさんの情報発信も、同じような観点で見直していただけると幸いです。ウェブの情報いかんでは、リアルトラブルをカバーできるかもしれませんよ。