タイトルのスペースには助詞を!

そんなに驚いたわけではないけれど、ときどきびっくりさせられるタイトルに出会います。

「フジ 伊藤容疑者番組差し替え – Yahoo!ニュース」

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と聞いて、または、目で見て、みなさんは正しくその先を予想できますか?というのは、私はその先の予想を取り違えました。

伊藤利尋アナウンサーには申し訳ないのですが、伊藤アナだと思ったのです。「フジ」に現状で一番親和性の高い「伊藤」さんは伊藤利尋アナウンサーではないかなと思います。そのような状況で、このタイトルのみを聞くと、私のような理解になる人は少なくないのではないでしょうか。

スペースに「の」を入れるか?「が」を入れるか?

タイトルはなるべく短く衝撃的にという気持ちはわからなくありません。ですが、今回のようにスペースに一つ正しい助詞を入れておきさえすれば防げる勘違いも多いように感じます。

「フジの伊藤容疑者」ではなくて「フジが伊藤容疑者の」ということだったのですよね。こうしてみると、スペースには読み手が勝手に助詞を補っているということがわかります。勝手に補って間違われては困るときには、スペースではなく助詞を入れるようにしましょう。

音声ブラウザは詰め気味で読みます

見えるみなさんは、やはりスペースはスペースですか?私の音声ブラウザはスペースは無視して読み上げます。息を継がせる方法は探せばあるかもしれませんが、通常は詰めて読みます。ですから、目で一呼吸読むように意味を理解することはできていません。

実際の例を探せなかったのですが、以前驚かされた例です。「安倍首相 宣言ホニャララ」というタイトルがありました。書き手は「緊急事態宣言をホニャララした」と言いたかったのですが、音声では「安倍首相がホニャララと宣言した」と解釈してしまい、何か驚いた記憶があります。

何とかルールを見出したい!

何かルールじみたものを提案できそうな気がしてきました。多分ですが、スペースの前後がイコールでないときには助詞を補わないといけないということなのではないでしょうか。

あとは、ネガティブ記事のときにはスペース禁止とか、または、助詞でつなげないといけないとか……。そういう報道ルールでもつくってみてはいかがでしょう。取り違えても笑って済ませられることであれば大きな被害はないし、SEOでしょくらいの目くじらで済みますので。

そもそも本文を読まない現状もあるのでは?

私のように暇をしていて、え~っと驚きながらその先を読んで、「なんだ違ったよく知らない俳優さんだったわあ」なんてことであれば、特別な被害はありません。ですが、普通はみなさん忙しくしていらっしゃるのではないかしら?日中のニュースは、タイトルだけ読み流してとりあえずの理解をするのではないかと予想します。

そして、タイトルだけで勘違いしたまま過ごしたとしたら、伊藤アナはあるコミュニティの範囲で、あるいはある一定の時間、犯罪者になってしまうかもしれないのです。そうなると、そこそこの人権問題なので、やはりスペースには敏感になってタイトルを考えた方がよさそうな気がいたしますよ。私もね。