山形県

トップページでは動画が再生される。一時停止可能、字幕を用意、静止画モードへの変更などいくつかの工夫が見られるが、一時停止ボタンには「pause」、音声再生ボタンには(音声が停止されている状態において)「mute」など、表記・表現の配慮が足りない印象を受ける。

福島県

トップページにおいて、CSS背景画像によってテキストを置換する手法が多用されている。HTML上では必要なテキストが記述されているとはいえ、画像が表示されなかった際は主要な見出しの多くが消失することになり情報を得ることが難しくなる。

秋田県

「外部サイト」や「外部リンク」と記されていても同一ウィンドウでリンクが開かれることがあれば、事前の予告なく別ウィンドウでリンクが開かれる箇所もあった。別ウィンドウでリンクを開く際に予告をすることはAAAに該当する達成基準であるが、一定のルールを設けたいところである。

宮城県

トップページに、バナーとサイト名のテキストを組み合わせた特設サイト等へのリンク集があるが、バナーの代替テキストが、空のもの、テキストとほぼ同様のものなど一貫性がない。各バナーにはキャッチフレーズや開催日などの情報が含まれているものがあるので、代替テキストに過不足のない情報を反映できるとよい。

岩手県

テキストのコントラストには一定の配慮がなされているようである。他方、ドロップダウン機能があることを示す下矢印、カルーセル内の前後スライドを表示させるためのボタンなど、非テキストのコントラストはコントラスト比3:1を下回るケースが散見される。JIS X 8341-3:2016には含まれない基準ではあるが考慮しておきたい。

青森県

スマートフォン向けの表示の際、ハンバーガーメニュー内にフォーカスが移ってもメニューが展開されない。この場合、メニュー内の項目が非表示のままフォーカスが移動することになり、一時的にフォーカスインジケータが消失してしまう。閲覧者が意図しないページ遷移を引き起こしかねず、好ましい状況とは言えない。

北海道

カルーセルにあるスライドピッカーコントロール(カルーセル内の特定のスライドを選択表示するためのボタン群)が縁取りのない単色の円形で表現されている。それらは、スライドに重なって表示されており、スライド画像の色合いよってはコントラストが低下するおそれがある。

福島県

福島県ホームページの作成に関する手引き」があります。
これは、単語内のスペースや色の組み合わせなど、コンテンツ表現やウェブアクセシビリティ向上のための具体的な表現手法についての手引きで有益なものと思いますが、「1ページのサイズは、原則として画像を含めて100Kb以下」といった現実的ではない内容が記されてしまっているので修正されるといいです。

山形県

試験実施の際、特定の達成基準に該当するコンテンツが存在しない場合はその達成基準は「適用なし」となり、自動的に「適合」として扱うものと考えます。
「達成基準チェックリスト」を確認してみてください。
全体的にウェブアクセシビリティ基盤委員会が示す資料に則したものになってはいますが、各記載欄の意図や意義を踏まえての正確な記述が望まれます。

秋田県

秋田県の達成基準チェックリストを見ると、適合レベルAの達成基準について「不適合」の記載があります。
これは「A 一部準拠」に留まりますので、試験結果として示されている「レベルAA 一部準拠」は誤りではないでしょうか。
システム上の問題と運用上の問題の切り分けを意識しているところには改善への期待が感じられます。

宮城県

対象範囲から除外するコンテンツの存在や特定の達成基準を例外事項とすることなどから、やや都合のいいルールや解釈になっていませんか。
現状のコンテンツをどのように評価すればAA準拠と見なすことができるかというのではなく、コンテンツ品質を適切に評価する方針の方が好感が持たれるし目的も適うでしょう。
2019年3月29日時点で試験結果を公表予定としていますが、現在までに試験結果が確認できていません。

岩手県

「A一部準拠」の試験結果を受けて、「今回指摘を受けた箇所については、できる限り修正・反映済みです。」とあります。
この気持ちのままに今後の取り組み方針の具体が記されるとよいでしょう。
せっかく令和元年に試験を実施しているのですから、方針のページにある平成29年が最新の試験結果であるかのような記述は改めたほうがいいです。

青森県

「※問題点を把握した箇所については、既に修正を行っています。」とあることで、AA準拠の結果のタイミングが不明瞭になっています。
問題点を把握しながらもAA準拠なのか、修正して検査をし直してAA準拠なのかなどいろいろな解釈ができてしまいます。
YouTube、Facebook、Twitterなどによるコンテンツ全体を「第三者によるコンテンツにおける例外」として扱うのは誤った解釈です。

北海道

令和3年7月3日に全面リニューアルを実施しています。
気持ちも新たにというところのようですが、ウェブアクセシビリティの方針策定日や目標達成期限がありません。
「JIS X 8341-3:2016の適合レベルに準拠」ではなく、その準拠のレベルを記載してください。
「日本工業規格」は「日本産業規格」に修正しましょう。

福島県

新型コロナウイルス感染症の特設サイトが構築されている。専用のナビゲーションを備えており、情報が整理されている。知事メッセージの英訳、全都道府県の発生状況のまとめなども提供され「関連情報ポータル」の名にふさわしい情報集約がなされていると感じる。

山形県

ページ内リンクを多用した長大な1ページ構成となっている。PDFで提供される情報が多い。リンクテキストの表現に一貫性がなく、ファイル形式やファイルサイズの記載の有無が定まっていないため、慎重な判断・操作を強いられる。見出しや本文の書式もまちまちで構造の把握にストレスを覚える。

秋田県

コンテンツ内の分類を分野ではなく「A 県民の皆さまへ」「 B 事業者の皆さまへ」などとしているのが特徴的。県内症例の一覧はページ内の表組で確認できるが、個別の症例についてはPDFによる情報提供となっている。

宮城県

画像で提供される情報が多く、「10のポイント」「実践例」「健康相談窓口」などタイトルに該当する内容しか代替テキストに反映されていないため、情報が得られない。動画については「Youtubeの字幕設定で字幕を表示することができます」との案内があるが、自動生成される字幕が表示されるに過ぎず、十分な精度になっていない。

岩手県

検査数、陽性判明者数はページ内で確認できる。各陽性者に関する情報は1名につき1ページが用意され、行動歴等もまとめられている。東北6県の状況についても、他県コンテンツへのリンクを伴ってまとめられており、丁寧な運用がなされている印象を受ける。

青森県

ホームのバナーからは「青森県新型コロナウイルス感染症対策総合サイト」、ホーム右上からは「新型コロナウイルス感染症情報」と異なるページへ誘導される。さらに「新型コロナウイルス感染症について」(保健衛生課)にも多くの情報がある。それぞれ、だれがどんな用途で訪れるべきなのか判断が難しい。

北海道

ほとんどの情報がPDFで提供されているため、HTMLで確認できる情報が極めて少ない。画像内やセルの背景色など、色だけで区別されている情報があり、音声ブラウザ利用者が取得できる情報が制限されてしまう。

福島県

フッターのメールアドレスは画像が用いられている。画像の代替テキストは「福島県庁代表メールアドレスの画像」となっているため連絡先がわからない。

山形県

404エラーではなく、403エラー(サーバに要求を拒否された)として扱われている。ページタイトルも「エラーが発生しました(ACCESS DENIED)」であり適切とは言えない。

秋田県

他ページでは「Home」だが、ここでは「HOME」と一貫性のない表記が見られる。記載内容に不足はないが断定的でやや突き放した印象を受ける。

宮城県

このページに限らないが「宮城県公式Webサイト」「宮城県公式ウェブサイト」「宮城県公式ホームページ」の混在が気になる。無効なリンクを報告する方法はない。

岩手県

404エラーが、Googleの検索結果が正しくないことに起因するかのような記述になっている。ロゴは存在するが、他ページと共通するナビゲーションは存在していない。

青森県

このページが表示された理由や、この後に行うべき操作、連絡先の提示など、ほぼ完璧と言っていいページ。ファクス番号も記すべきという考えもあるかも。

北海道

下段の「お問い合わせ」まで御連絡ください。とあるが、「お問い合わせ」ではなく「問い合わせ先」なのが惜しい。

山形県

「ダメなALT」と考えられる画像

この画像、title属性は「出羽三山シンフォニーのリンク」ですが、代替テキストは空です。仮にtitle属性値と同じ文言が代替テキストだった場合でも、コンサートの案内であることが案内されていませんし、コンサートの日程、会場、入場料など画像上に示されている情報を補うことができません。今示されている情報からでは、「出羽三山シンフォニー」というオーケストラのウェブサイトへの誘導としか読み取れない状況に留まっています。

福島県

「ダメなALT」と考えられる画像

福島県農林水産物の魅力発信サイト「ふくしまプライド。」、そのバナーの代替テキストが「ふくしま新発売。」になっています。福島県トップページの右カラムには常にたくさんのバナーが並んでおり、定期的にそのラインナップが変わっていますが、両者が入れ替わる際、画像とリンク先は変えたものの、代替テキストが残ったのではないかと思います。画像が表示されている状態では、代替テキストは見えませんので注意が必要ですね。

秋田県

「ダメなALT」と考えられる画像

秋田県就活情報サイトの画像リンクに設定された「こっちゃけ」。これは秋田の方言で「こっちに来て」という意味だそうですが、それだけ言われても何のことかさっぱりわかりません。ロゴをよく見ると「こっちゃ、け!」になっていますし、なんのこっちゃけという感じがします。

宮城県

「ダメなALT」と考えられる画像

画像上には「おいしい塩ecoレシピ 病院編」と記載。代替テキストはかなり省略されて「塩エコ病院」になっています。このページによると、塩を節約することを塩ecoと呼び、高血圧を防ぐそうですが、勝手な文字エコされるとむしろ高血圧になってしまいそうです。「病院編」以外にも「保育所編」「社食・学食編」とありますが、それぞれ文字エコされていますので「塩エコ保育所」「塩エコ社食」に変わっています。認知度の低い(と思われる)言葉をさらに省略してわかりにくくするというのは正しい行為とは思えないのですが。

岩手県

「ダメなALT」と考えられる画像

工業用水道キッズページの一つです。「みずりん」と「みどりん」が会話をしながら工業用水道について紹介してくれるようなのですが、「はじめまして」と言ったきり話が前に進みません。ほかのページに進むことはできるので進んでみると「工業用水ってなに?」「工業用水はどうやって作っているの?」「みずはどこからやってくるの?」といった質問ばかりが続き、まったく内容に踏み込んでくれないまま「おわり」と告げられます。このまま水に流せばいいのでしょうか。

青森県

「ダメなALT」と考えられる画像

「よくわかる青森県」という毎年度刊行されるガイドブックがあり、その「平成27年度版」が代替テキストでは「平成26年度版」になっています。間違いといってしまえばそれまでですが、yokuwakaru25、平成26年度版、平成26年度版、平成28年度版、平成28年度版と、数年来ずっと不安定なのが気になります。

北海道

「ダメなALT」と考えられる画像

画像は、青空とひまわりの前でニッコリ微笑む高橋知事のイラストですが、代替テキストによると季節は冬とのこと。北海道の冬は厳しいと思っていましたので、高橋知事が薄着なのも心配になります。季節ごとに画像を変更するのであれば、代替テキストの更新もお忘れなく。