神奈川県

トップページには目的の情報を「選んで表示する」機能がある。キーボードで操作すると変更を望んでいないにも関わらず「設定」にフォーカスが当たっただけで設定画面が表示されてしまう。設定内容を確認したところ、表示順の変更はキーボードではできないようだ。便利な機能だとしても、意図しないことが不完全な状態で表示されてはよくない。

東京都

トップページの画像の代替テキストは見直しが必要である。同じ大きさの画像を横に2つ並べ、両方の画像に渡るかたちで「新型コロナウイルス感染症に関する情報」と記しているが、それぞれの画像には「個人向け」「事業者向け」の代替テキストを設定している。これでは新型コロナに関する情報であることは伝わらない。

千葉県

ページ左上の県章(千葉県徽章)と白背景の組み合わせはコントラスト比5.1:1となる。この配色を文字部分に適用すればJISに定める最低限のコントラストを満足するのだが、実際の文字は県章よりも明るい青でコントラスト比4.6:1まで低下する部位がある。定められたコントラスト比を犯してまで得たい「違う青」の意義はいかばかりか。

埼玉県

トップページのイベント欄には、各記事にサムネイル画像が添えられている。代替テキストを適切に設定しようという意識は感じられるものの、「サムネ:○○」「○○バナー画像」「○○のロゴ画像です」など散漫な印象もある。代替テキストに関するルールを設けることをおすすめしたい。

群馬県

2022年12月1日になされたリニューアルでは、これまでよりも動画を前面に押し出している。それにも関わらず、リニューアル以降に実施されたJIS試験では、達成基準1.2.2・1.2.3・1.2.5など動画の評価に不可欠な基準を「対象なし」として、適用していない。適切な試験がなされたのか甚だ疑問に感じる。

栃木県

トップページの画像の代替テキストに丁寧さを欠く。「とちぎを知る、学ぶ。TOCHIGI Infomation」に対して「Information」、「新型コロナウイルス感染症に関する情報(ワクチン情報を含む)」に対して「コロナバナー」など、発信者が画像を区別するための最低限の情報程度にしか扱われていない印象を受ける。

茨城県

昨年度末に試験を実施しているが、適合レベルと対応度が示されていない。現状のJISにはない「箇条8試験方法」の記載があったり、把握している問題点を記していなかったり、トップページに動画を掲載しているのに「動画コンテンツ」を対応に含めなかったりと、取り組み内容の表明の仕方に誠実さが感じられない。

神奈川県

2017年度以降、https://www.pref.kanagawa.jp/配下のコンテンツを対象とした「公式サイト」とそれ以外を対象とした「外部サイト」の2種の試験を実施しています。
両者は、ウェブコンテンツの構造やHTML記述等が大きく異なると思われるので、広範なコンテンツを評価する手法として有効だと思います。
民間の検査機関への検査証明書をそのまま掲載しているところが特徴的です。

東京都

ウェブアクセシビリティ方針、試験結果ともに「等級」という言葉を用いています。
また、達成基準チェックリストには細分箇条として「7.1.1.1」「7.1.2.1」などの表記が見られます。
これらは、いずれも旧規格で用いられる表記であるため、「適合レベル」「1.1.1」「1.2.1」のように、JIS X 8341-3:2016で使用している表記に改めましょう。

千葉県

令和元年度、令和2年度とウェブアクセシビリティ試験を実施し「適合レベルAに一部準拠」した旨の記載があります。
しかし、対象ページや各達成基準に対する適合状況の詳細が記されていないので、現状のコンテンツ品質との付き合わせができませんでした。
ウェブアクセシビリティ方針に、自らが掲げるAAに準拠という目標に対しての達成時期を示すことで、その目標達成やサイトの信頼性が得られるので記載をおすすめします。

埼玉県

「JIS X 8341-3:2016附属書JBに基づく試験」であることが明示されています。
附属書JBはあくまでも参考ではあるものの、「JB.3.1 表示事項」に則った記載をするなど、正しい試験と試験結果表示をすることへの意識の高さが感じられます。
問題箇所や取り組みにおける弱点を把握し、組織全体としてウェブアクセシビリティの維持・向上に取り組むことを期待させる記載になっていると思います。

群馬県

ウェブアクセシビリティ方針は、その名のとおりこれから目指す方向が示されることが好ましいです。
目標達成期限を過ぎても記載内容が更新されない団体が多い中、未来の日付を明示している点を評価します。
不適合となった達成基準を明らかにしていることから、取り組みの誠実さも感じられます。
ただ、達成基準チェックリスト「細分箇条」として、「7.1.1.1」など旧規格の項番が記されている点は修正しましょう。

栃木県

2021年3月に試験を実施し、AA準拠の結果を得ています。
それとは別に「機械的な検証結果」を示しているところは、評価手法の使い分けという点で参考にしたい事例であると感じました。
miCheckerをはじめとする現状の機械的な評価ツールでは、すべての達成基準を検証することは難しいという認識ですが、問題箇所の傾向把握という位置付けでの併記は意味があると思います。

茨城県

2018年・2019年の過去2回の「JIS X 8341-3:2016附属書JBに基づく試験結果」へのリンクがありますが、最新の結果である2019年3月28日版へのリンクが切れています。
そのため現状で確認できるのは、A一部準拠の結果を謳っている2018年版になってしまいます。
ガイドラインの改訂版も2017年が最新のようで、取り組みが停滞している印象を受けます。

神奈川県

「神奈川県 新型コロナウイルス感染症対策サイト | 神奈川県 新型コロナウイルス感染症対策サイト」と不自然なタイトルが付けられている。サイトのURLが単なるお知らせ記事の一つのように見えるのは奇妙な感じを受ける。「知事メッセージ動画」のリンクをたどっても別の動画を含む一覧に遷移するなど細かなズレが生じている点は要改善。

東京都

オープンデータを用いた新型コロナウイルス感染症対策サイトの先駆け。公式・非公式の別はあれど、多くの他団体でこの派生サイトを作成・公開するに至っている。他言語や「やさしいにほんご」での情報提供が行われているものの、言葉が置き換わらない箇所が見られるなど改善を要する部分も散見される。

千葉県

感染者発生のたびに、疾病対策課から報道発表がなされているが、新型コロナウイルス感染症対策サイトでは、2020年7月25日を境に、それ以降の「お知らせ」が掲載されなくなっている。千葉県においてはこれを公式サイトと位置づけているため、正確な情報が発信されることを望む。

埼玉県

「新型コロナウイルス感染症総合サイト」はサイト構成上、ホーム直下に設けられているが、配下のページは公式サイト内に分散している。既存分類に「感染症対策」があるものの「新型コロナウイルス」という分類は設けられていないため、インフルエンザ等の感染症情報と混在した一覧ページが見えてしまうのは使い勝手がよくない。

群馬県

「東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト」の派生サイトを、県の新型コロナウイルス感染症対策サイトとして位置付けている。群馬県公式サイト内には別途「新型コロナウイルス感染症まとめページ」が設けられ、県の方針・施策などはこちらを起点に情報を得る構成となっている。画像の代替テキストが不適切で情報が伝わらない。

栃木県

各部署の新型コロナウイルス感染症関連情報を集約し、「医療・福祉・保健」「生活・税金」などの分野を設定して丁寧にまとめている。が、発生状況・検査状況等は、ほぼすべてがPDFによる情報提供にとどまっている。知事のメッセージ動画は記者会見の一部ではなく、そのために撮影されたもので画質・音質とも良好。

茨城県

ホームからのリンク先は「感染者の発生状況及び報道発表資料など新型コロナ情報まとめ/茨城県」であるが、実際にはもう一つ上の階層に「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」というインデックスページがあり、どちらを起点にすべきか迷う。グラフ、表組等が表現された画像の代替テキストが不十分なため得られる情報が極めて少ない。

神奈川県

404エラーページは、他サイトではパンくずリスト上ではトップページ直下に位置づけられることが多いが、神奈川県では「ホーム > 組織からさがす > 知事室」という独特の位置づけがされている。

東京都

栃木県に続き「又は」が登場。404エラーページは公用文で書きがちというのは、自治体404あるあるなのか。

千葉県

ページ上で示される行動提案が愛媛県・鹿児島県と同じく「ブラウザで再読み込みを行ってください。」のみ。適切な解決策ではないため記述を改めたい。

埼玉県

404エラーページが32件の「いいね!」を獲得しているのが興味深い。コバトンの画像の代替テキストが「404_コバトン」なのだが、404専用のコバトンイラストが存在しているということだろうか。

群馬県

困った感じのぐんまちゃんがかわいい。でも、せっかくぐんまちゃんがいるのであれば、ぐんまちゃんが正しいルートを案内するような表現があると良かったのでは。

栃木県

だめとは言わないが「又は」が気になる。「トップページ」と「ホーム」、「テーマから探す」と「テーマ」、「組織から探す」と「組織一覧」など、いちいちラベルが異なるのが悲しい。

茨城県

リニューアルによるURL変更が404エラーを前提としていることに違和感を覚える。リニューアルからは4年半以上経過しているが、次のリニューアルまでこのままなのだろうか。

神奈川県

「ダメなALT」と考えられる画像

ともに生きる社会かながわ推進「週間」ページにいくための「ボタン」ということのようです。周辺に同じ形式のリンクボタンがいくつかあり、同様に代替テキストをつけるならば「普及啓発ボタン」「取組ボタン」「あつまれボタン」などと表現されると思いますが、そうなってはいません。なぜここだけこのように特殊な代替テキストになったのかが不思議です。

東京都

「ダメなALT」と考えられる画像

いわゆるPDCAサイクルの模式図を、上下左右に4分割したために、おかしなことが起きています。左下から時計回りに、1.PLAN、2.DO、3.CHECK、4.ACTIONと回るため、音声読み上げでは、2→3→4→1の順に読み上げられます。さらに、「2.DO」などは代替テキストに反映されていないため、「取組状況」「実施状況レビュー」「冊子・計画内容」「政策の強化」しか把握できません。各詳細が伝わればよく、PDCAサイクルであることや順序は情報として不要ということかもしれませんが、であれば、なぜ、そう表現したのでしょう?という話にもなり、変な感じがします。

千葉県

「ダメなALT」と考えられる画像

文字画像に対する代替テキストは、記されている文字をすべて反映させることが原則だろうと思います。ですので「都市ボランティア」だけではなく、「9/12~応募受付!」も反映させるべきでしょう。さらに「9月12日から応募受付!」などに表現を改めることで、より意味を取得しやすくなる方が増えるかもしれません。

埼玉県

「ダメなALT」と考えられる画像

グラフに対して、代替テキストでどこまで表現すべきかは、掲載者の意図、グラフの情報量、受け手の好みによって異なる考えがあると思います。それでも「zu-jyusyubetsu」が適切と言えるケースは皆無なのではないでしょうか。私ならば、「樹種別森林面積の円グラフ:多い順に、広葉樹43%、スギ33%、ヒノキ17%、マツ類、竹林・その他と続きます。」とでもするでしょうか。

群馬県

「ダメなALT」と考えられる画像

女性の顔2つが並んだイラストに対して代替テキストが「女子の画像」。もちろん間違ってはいませんが「女子の画像」ってことを伝えたいのでしょうか。画像下部には「アサーション・トレーニング」とあり、それはコミュニケーションスキルの一つとのことですから、複数の人が描かれているのは理解できます。でも、だからって「女子の画像」って。

栃木県

「ダメなALT」と考えられる画像

ダメなalt、いいalt、ともに「明るい選挙啓発ポスターコンクール」から見つけてきました。ダメなaltは平成27年度、いいaltは平成26年度です。正直言うと、いい方もそれほどいいものではないのですが、せめて昨年度同じようにしてもらえれば、ダメではなかったのにということで対比掲載しています。同じコンクールの情報なのに毎年表現形式が異なっています。県としてどのようなルールになっているのかわかりませんが、文書構造・書式だけでなく、代替テキストについてもいい状態を続けましょう。

茨城県

「ダメなALT」と考えられる画像

茨城県出身のお笑いコンビ「カミナリ」の写真なので「カミナリ写真」です。まぁ、そうですね。間違ってはいません。カミナリが「いばらき大使」であることが周知されていて、誰もがこの2人を想像できるというのであれば話は別かもしれませんが、「急にカミナリって言われても、なんのことだかわがんねーな!」とツッコミたくもなります。