第119回 クレジットカードのサイン

この時期になると、アクセシビリティには何のかかわりもないのに、コラムの中で冬支度の話が多くなる。このたびも冬のマストアイテム手袋購入に関する話題である。

当社所在地の静岡県三島市から北に向かってグーンと登ると、御殿場プレミアムアウトレットがある。いつ出かけていっても大変にぎわっていて、見えない私など蹴飛ばされそうになるが、負けずに参戦してきた。指先についている何かがスマホ対応かどうかはよくわからなかったが、とりあえず今どきっぽい手袋を購入することにした。私の購入品なのだけれど、同行の者とどちらが支払うか少しもめた後、私のものなのだから私が払うべきと思い直しレジへ。現金かカードかは決めていないけどサインのわずらわしさを想像しながらもなんとなくカードでお願いした。

すると、いつものペラペラの紙に、左手の人差し指の先を黒くしながら署名するやつとは違い、枠のついた画面が登場した。持たされた棒はタッチペンのようだ。このペンで枠内に名前を書けばよいとのこと。メッチャ書きやすい!ペラペラの紙のちっちゃなスペースに曲がらずはみ出さずに書くことの難しさよさらば!といった感じなのだ。

店員さんと同行の者にサインのうまさをほめられ上機嫌の買い物だ。店員さんは、「ペーパーレスでエコだとは思いましたが、このように便利とは知りませんでした。」と言いながら“枠つき画面”の写真を撮らせてくださったので載せておきます。

写真:署名の際に使用した機器。レシートに文字を記載するよりもスペースが大きく、また、範囲が明確なので記入しやすい。

視覚障害者全員に便利かどうかはわからないけれど、私にとっては同行者の「あっ、曲がった、もっと下」とか、「もっとちっちゃく」とか言われてチッなどと思わずに済むし、左手の薬指の汚れを気にしなくて済むし、アウトレットのように混んでいるところで後ろのお客さんに恐縮しなくて済むし本当に楽ちんだった。今後は、楽ちんすぎて散在しないように気をつけないといけない。

さて、今年もまもなく終わるというわけで、今までのコラムのまとめ。なあんにも買えなかった楽天市場(参考:アクセシビリティコラム 第114回 楽天市場でなあんにも買えない!!)は無事購入できるようになった。正しい表示ではないような気がするけれど、とりあえず注文確定画面のどこかに(読み上げでは後の方)に突如としてポイント使用の設定フォームが登場して設定することはできる。注文確定ボタンも効くようになった。ユニクロは未だ謎である。ミュージアムの音声ガイド(参考:アクセシビリティコラム 第117回 ミュージアムの音声ガイド)のその後であるが、今年はどういうわけか国立科学博物館の特別展のすべてに出かける機会に恵まれ、確認したところ、『太古の哺乳類展』も『ヒカリ展』もボタン式の音声ガイドだった。また、東京国立博物館の『日本国宝展』も大丈夫だった。

めでたしめでたし。