第117回 ミュージアムの音声ガイド

私は見えないくせに美術館や博物館によく行く。しかし、触って感じる美術館とか、学芸員の解説付き博物館とか、視覚障害者に特化したサービスを求めているわけではない。よく行くといっても、一人でふらふらと出かけるわけはなく、いつも同行者がいるので、館内をいっしょに歩きながら、同行者が「へぇ~。」とか「ふーん。」とか感心したときにだけ、「ナニナニ?」と首を突っ込みその理由を簡単に説明してもらい満足している。随分乏しい鑑賞と思われるかもしれないが、見える人たちだって、記憶に残っているのはそんな程度であろう。 Continue reading 第117回 ミュージアムの音声ガイド

第108回 怠け心と秋の空

以前、何回かに分けて説明申し上げた私の読書環境。(第90回 読書環境第94回 読書環境その2 ~音訳データの利点~第95回 読書環境その3 ~ダウンロードの実践~第96回 読書環境その4 ~著作権法第37条第3項~

キンドルの発売に負けずに視覚障害者の読書マシンの話を続けたいと思う。

このたび私はデータのバックアップというものに成功した。サピエというサイトを通じてダウンロードするのが主流になりつつある読書だが、ときどき、読みたい本が貸し出しだけの扱いになっているものがある。そうなるとお借りすることになるわけだが、私の信条として「借りた本は必ず読む」というのがある。たくさんの人のたくさんの時間を使い、私たちのためを思って音訳してくださったものだから、私は「必ず読む」ということでそのご苦労に敬意を表したいと思っている。 Continue reading 第108回 怠け心と秋の空

特別編(2) 大震災のこと

何しろ、毎月お気楽なコラムなので、大震災を受けてはとてもとても更新する気になれなかった。弊社所在地は、静岡県三島市で、東南海地震がずっと叫ばれている地域だ。3月11日、私は三島にいて、めまいがするような嫌な感じの地震を感じた。いよいよ東南海地震がやってきてしまったのではないかという不安の中でテレビをつけたところ、東北地方で大きな地震があったこと、6メートルの津波がやってくる恐れがあるということがわかった。 Continue reading 特別編(2) 大震災のこと

第96回 読書環境その4 ~著作権法第37条第3項~

オーディオブックが電子書籍の可能性を開く!美少女が名作を読んでくれる「朗読少女」のブレイクぶり

一般書籍と同等の価格で現代文学に触れることができるのは、目が不自由な人にとっても朗報といえる。ボランティアで朗読をして無料配布するにしても、著作権の関係上仕方なく古典文学がその大半を占めてしまうのが、現実ではないだろうか。

現代文学に触れたいと願う視覚障害者の方々のためにも、今回紹介したオーディオブックの認知度が広がり、普及してくれることを願って止まない。

(木村明夫)

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第95回 読書環境その3 ~ダウンロードの実践~

前回のコラム「第94回 読書環境その2 ~音訳データの利点~」を先にお読みいただくことをおすすめします。

さて、ダウンロードの手順について。まず、目的の音訳図書を探す。データで提供されていることがわかったら「ダウンロード」というボタンをクリック。すると、「保存していいですか?」というようなことを聞かれるので「保存しますよ。」というようなボタンをクリック。そして、「どんなファイル名でどこに保存しますか?」というようなことを聞かれるので、「このファイル名(本のタイトルがあらかじめ入っている模様)で、ここに(私はPCのマイドキュメントの中にダウンロード用のフォルダをつくった)に保存してくださいよ。」というようなことを設定してクリック。

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第93回 メディアと私の双方向性

朝、ご飯をつくったり食べたり片付けたりしているのでよくわからないし、まあ、集中して見ていてもやっぱりよくわからないだろうけれど、このところ、朝の番組で、今の天候だの体感だのを教えてくださいなどというものがある。我が家のテレビでもそれはできそうだが、どうしてここ三島の様子を伝えられるのだか、何をどのように操作すればよいのだかはよくわからない。
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