2006 - 全国15政令指定都市の評価コメント一覧

評価コメントの一覧を用意しました。
自治体名には各調査結果ページへのリンクが設定されています。

政令指定都市

札幌市

トップページにh1要素が21ヶ所存在する。また、ページの最初からトピックスの前(ここからが「本文」らしい)までの大きな読み飛ばしと、「各区のホームページ」以降のh1要素ごとの小さな読み飛ばしという、難解な読み飛ばしのしくみが用意されている。ホームページリーダーの「見出し読みモード」と同じものがサイト上に準備されていることになるが、ここまでの配慮が必要だろうか。

「共通に使われるナビゲーションなどのためのハイパリンク及びメニュー」。JIS X8341-3で求められる読み飛ばし範囲はこれだけである。ここまでくると、配慮というより、入れ知恵と呼びたくなってくる。

仙台市

上部の「生活・相談」「健康・福祉・教育」等のアイコンにも、それらと重複するALT属性が設定されているため、それぞれ2回ずつ読み上げられてしまう。

(トップページに見られる分類とは異なるが)共通するナビゲーションを付与しようとする姿勢が伺える。また、h1~h4要素を、文書の構造に応じて適切につけている個別記事も確認できた。その割に、トップページには、何も見出し要素がなく、見た目と同等の文書構造の記述が求められる。

さいたま市

各区に定められたカラーを効果的に使用することで、他の政令市ではあまり統制の取れていない区役所のサイトまでも統一的なサイトとして表現することができている。

ページ内であまり意味を持たない画像に対してALT属性に「*」を設定しているところが数多くある。通常、記号類は読み上げない場合が多いが、読み上げ時に間があいたり、特定の記号を読み上げるよう設定している利用者がいたりするので、alt=""としておくのが適切だろう。

「一覧」という内容の特定できないリンクラベルも気になる。10枠あるからといって各バナーのALT属性に至るまで「バナー広告募集中」を10回繰り返す必要があるのかは疑問。

千葉市

各区役所ページが自由奔放。特に、花見川区民は怒ってもいいのではないかと思う。また、別の区のページには、「file:///A:/chuo-symbol.gif」があり、ページを閲覧する度に、筆者の使用しているPCのフロッピーディスクドライブからアクセス音が聞こえてきた。誰も気づかないのだろうか。

トップページに掲載されているバナー広告に「千葉市 水道料金 下水道使用料」という、公式なコンテンツと混同しかねない表現が見られた。「千葉市ホームページバナー広告表現ガイドライン」に「利用者が市の事業であると錯誤しやすいもの」は禁止すると定められているので、錯誤の可能性はないという判断なのだろう。

川崎市

サイトの利用者の属性によって「市民の方へ」「事業者の方へ」「ようこそ川崎へ」という3つの入り口が用意されているが、「ようこそ川崎へ」が川崎市を訪れる人向けであることがわかりにくいように感じる。「川崎市を訪れる方へ」や「訪問される方へ」など、ほか2つと同じように「方へ」をリンクラベルに含めることで解決したい。
ここまでは昨年同様。

「川崎の魅力」は新規コンテンツ、もしくは昨年調査時以降リニューアルしたものだと思うのだが、読み上げ順序の不備、JavaScriptが無効の場合動作しないボタン、固定された文字サイズなど、新たに自治体において制作されたコンテンツにしては、アクセシビリティを考慮していないコンテンツと申し上げて差し支えないだろう。

横浜市

「くらしのインデックス」「分野別インデックス」ともに1ページにすべての中分類が掲載されている。大分類を選択するページを挟み、もう1階層深い位置で展開する方がわかりやすいだろう。

昨年上記のような指摘をしたが、その中分類ごとに広告が配置されるなど、サイト全体を通じて、広告枠がかなり多いように感じられる。「広告」から始まり「広告掲載について」で終わるという一定のルールに従ってはいるが、読み上げ上、コンテンツ・広告・コンテンツ・広告となってしまうため、利用者が明確に区別できるためのルールづくりに取り組んでいただきたい。

静岡市

JavaScript有効時しか開けないホットニュース。知ってる人しかわからない「る・く・る」「来・て・こ」。突如開かれるPDF。色だけで区別された情報。大きな背景写真のおかげで読みにくい文字、しかも拡大することができない。ALT属性が未設定ぐらいではもう驚かなくなってしまった。

そんな静岡市もバナー広告を募集開始。他の自治体が「バナー広告掲載案内」「広告の掲載について」「広告欄(掲載案内)」と内容を示すリンクラベルにしている中、「バナー広告の掲載案内はこちらです」と「こちら」にのみリンクを設定。

レーダーチャートは本来五角形になるはず。このままでは四角形になってしまいそう。

名古屋市

市のサイトのアクセシビリティは概ね良好。

昨年、記事の内容が表面的でコンテンツの充実は大きな課題であることを指摘した。場合によっては、関連するサイトへのリンクを張るなど微妙な調整が見られたが、関連する情報ではなくサイトのトップページへのリンクを設定しているため、情報を探しなおさねばならない例が見られた。

名古屋市のページは高い評価を得たが、これまでの交通局のページは褒められたものではなかった。今年の調査時には、リニューアルがなされ、名古屋市の定めるガイドラインに沿ったものを期待したが、結果的には、レーダーチャートを小さくする要因になってしまった。

京都市

各区役所のレベルの差が著しい。美しく仕上がっているといったことではなく、わざわざ読みにくい配色にしているとしか思えない区もあった。「京都市では,障害の有無や年齢などに関係なく,だれもが同じように 利用できるホームページづくりに努めています。」とあるが、この言葉は区役所には関係ないのだろうか。

「ポスター「京都の魅力シリーズ」」ページでは、1476×1048、1478×1047、958×676(ピクセル)という非常に大きな画像を、HTML側の設定で縮小して同時に表示しているため、このページを開くためには、3MB近いデータをダウンロードしなければならなかった。ブロードバンド化が進んでいるとは言え、利用者が希望しないうちから、大きなデータをダウンロードさせるべきではないだろう。

大阪市

サイト全体に一貫性があるため、現在の位置・情報への経路が明確でわかりやすい。各ページの文書構造も適切であるとともに、「メニューを飛ばして本文へ」というJIS X8341-3に定められるのと同等の配慮がなされている点も好感が持てる。

トップページで大阪市のロゴがある位置が、下層ではカテゴリ名に変わってしまうためホームに戻るためのボタンがなく、トピックパスの「大阪市ホーム」のみに頼らざるを得ない。

堺市

2006年4月1日に政令指定都市に移行し、今回初めて調査対象となった。

「各課メールアドレス一覧」でいきなりPDFが開かれてしまうのはいただけないが、各ページのナビゲーションの設置状況、トップページにおける文書構造、まとまりのあるグラフィックとスタイルの一貫性など、サイト全体のまとまりを感じる。

各記事ページの見出し要素、トップページに2つある「一覧表示」の区別など問題となりそうなところを丁寧につぶしていけば、他のサイトが目標とすべきサイトになっていくのではないだろうか。

神戸市

トップページにある「神戸市広報課」をクリックすると、なんと「神戸市WEBコンテンツの基本的考え方」が開かれる。リンクテキストの前後「コンテンツ作成・リンクについては神戸市広報課へ」まで含めて考えても、想像の範囲を超えている。

音声ブラウザ利用者の中には、ページの先頭以外で「お問い合わせ」に関する言葉が登場すると「そろそろ終わりかな」と予想する場合があるが、ここでは、その後も「サブメニュー」として、サイト構成上重要な情報群が読み上げられることとなる。見た目上の位置と、読み上げにおける位置をある程度一致させることが望まれる。

広島市

ページの先頭にページ内への4つ(不可視)リンクがあるが、4つとも同じアクセスキー(x)が設定されているため、意味がない。(多くの場合、一番最初に書かれたものが対象となる)。リンクの順序と、対象となるコンテンツのページ内の出現順が異なるため、わかりにくい。

「本サイトのページ幅は横800ピクセルで表示するように作成しています。」とあるが、778ピクセルで作成されているため、スクロールバーの幅等を考慮すると、横800ピクセルのモニタには収まらず、横方向のスクロールバーが表示されてしまう。

北九州市

リニューアル前には、トップページに見出し要素があり明確な文書構造が示されていたのだが、それがなくなってしまった。どのような理由で見出し要素をなくしてしまったのか興味深い。

「バリアフリー設定」として、背景色と文字色の組み合わせ、文字サイズを設定する事ができるようになっている。背景色:白、文字色:黒が初期値で、その反転も選べる。ここまではわかるのだが、背景色:黄(255,255,0)・文字色:黄緑(0,204,153)という組み合わせがある。一般的には、コントラストが不足しているように思うのだが、これを選ぶ理由が存在するのだろうか。

福岡市

ほとんどのページがフレーム構造で表示されるため、見かけ上「FUKUOKA CITY ONLINE」がタイトルになってしまう。各記事のURLの特定にも手間がかかったり、思い通りの印刷が困難な場合もあったり、音声ブラウザ等では、フレームを切り替えるなどの余分な操作が必要となる場合があったりと、多くのデメリットがあることを理解し、それでもフレームを採用することが妥当であるか検討が必要だろう。

もっとも、福岡市ホームページアクセシビリティ指針には「フレームの使用は、最小限にすること。(優先度1)」と定められているので、フレームは使用しない方向であると信じたいのだが。