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アクセシビリティコラム

第79回 情報の分類

先日、ラジオを夢中になって聞いていたら7時間も経過していたという話を知人にしたら驚かれた。ラジオを聴いている自分というのは、見えない人っぽすぎて好きではないが、ラジオというのは本当におもしろい。読書も見えなくなる前からわりと好きだったので、音訳図書を読みまくっている。仕事も、PCを 音声で操って行うので、私の耳は24時間ずっとイヤホンが突き刺さっている状態である。疲れを感じることは当然あるが、ずっと聴いていることに耐えるのはそう難しくない。

だから、ネット上での買い物や情報収集は延々としている。周囲の人間に「まだ選んでいるの?」、「まだ調べているの?」と毎日のように聞かれる。見える人々はそんなにがんばれないとのことだ。

たとえば、スーパーやコンビニに行けたとしても、棚の端から端まで見回すことはできない。図書館や書店も同じだ。しかし、それをWebページに落 とし込んでくれていさえすれば、時間はかかるけれど見回すことが可能だ。季節限定商品も新刊も何でも来いだ。これは、見えない私にとってはこの上なく幸せ なことなのだ。

楽天市場で、「次の30件」なんてリンクボタンが何ページ続いても、次から次へとどんどん読める。レビューなどを延々読むのも苦にならない。2 ちゃんねるで、何百とあるスレッドからこれというものを選び(ページ内検索など使わない。延々読むのである。)、さらに、そのスレッドの中身も延々読んでいられる。コピペだのAAだのはちょちょいと飛ばしてどんどん読む。その道に通じている人とか、みんなの考えていることとかを知るのは無常の喜びである。

私なども一応公私にわたりさまざまな立場を持つ人間だ。ビジネスなど相当マイペースに取り組ませてもらっているが、プライベートでは情報収集を怠 りたくないとか、何から何まで何でも知っていたいとかいう分野もある。こうした、見えないからって負けたくない系の分野に関しては、延々読むも読まないも 勝手にしやがれという感じだが、そうでない分野については時間の浪費を避ける方向にあるべきだと思う。そこのところは使う側の責任なのだが、そうするとコ ラムのネタにならないので、いつものことながらWebページの側のせいにさせていただく。

商品選びにおいては、何らかの条件で候補の品を絞っている。情報収集にしても、どんどん読むものとそうでないものをある時点で分けている。つま り、ある条件やある時点での分別が、先に情報の分類(カテゴライズ)として表現されていればよい。条件や分別は個人的な感覚である場合が多いかもしれないが、そこに、いくらか普遍性を持たせることができれば、何でもかんでもホームページというホームページ飽和時代に、よりよい一工夫となると思う。

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