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アクセシビリティコラム

第77回 買い物に失敗したとき

これまでも失敗はしてきた。

しかし、どれも決定的な失敗ではなく、極めて幸せな状況であったことをこのたび思い知らされた。オンラインショッピングで失敗したのだ。返品の手配ができなくはなさそうだったが、手続き、経費ともに面倒そうなので控えた。

何に失敗したか、隠す必要はないので公表しよう。トイレカバーセットの蓋カバーの型を間違えたのだ。縦横のサイズ表記はされていたので、きちんと 計り自信をもって購入したのだが、型が違っていたのだからどうにも使い物にならない。昨今の洋式トイレというのは、O型だのU型だの、ウォシュレット用だの普通用だの、いろいろあるのだ。その種類の違いがわからないということではないのだが、ウォームレットがどれに適応するかがよくわからなかった。したがって、表記サイズに従ったまでだ。

ふたカバーの種類(TOTOウェブサイトより)

TOTO ニュースリリース 『トイレアクセサリー』 2月2日(月)新発売

今回私は、昨今の洋式トイレ事情を嘆いているわけでも、ショップの情報不足を責めているわけでもない。ただただ、自分の失敗を残念に思っているだけだ。

冒頭で述べたように、これまでの失敗は妥協の範囲内だ。ちょっとしたイメージ違いはあれど、どうしても使えないとか、着ることができないとか、食べられないということはなかった。今回はどうしても使い物にならないのだ。どうしても。「たかが2,600円+税」と何度も唱えてはみるが、「されど、2,600円+税」と続いてしまう。

単純に、もったいないという感情とは違う。また失敗したらどうしよう。また失敗するかもしれない。そうなると、もっともっともったいないことになるのではないか。今までがラッキーだっただけなのだ。あれもこれも買ってみては愉快な気分になっていたことの方が奇跡なのだ。こんなふうに思えてくる。

つまり、今回のように妥協の範囲の外になるような失敗を繰り返してしまったとき、私はどんな気分になり、どんな行動をとるのだろうと考えると、インターネットから離れるのではないかという答えが出る。これは恐ろしく悲しい結末だ。いつも成功しなくてもよい。イメージ違いでもあれほど愉快でいられたのだから。成功と失敗の間をゆらゆらと揺れていられることは意外と幸せなのだ。決定的な失敗を繰り返さないようにしたい。そのくらいの心積もりでインターネットと付き合っていたいものだ。

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