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アクセシビリティコラム

第60回 メディアとユーザの間 3 ~ブラウザの成熟~

私たち視覚障害者が音声でコンピュータを操るにあたっては、根気よく取り組まねばならないことはこれまでに述べた。しかし、それは正しい環境と言えないと思う。それほど根気を出さなくても利用できる普遍的な環境が求められる時期に来ている。私が今一番何とかしたいとおもうのはブラウザの成熟である。

私たちはいくらかのお金を出して音声ブラウザを手に入れ利用している。数少ない製品の中から、この中だったらこれだろうというものを選んでいる。どれも捨てがたい魅力がある中でこれをと選択できれば不満はないが、そうでないのが現状と感じる。

音声ブラウザの仕組みというのはそれほど難しいものではないらしい。開発の方法は限られているので、あとは、どこをどのように機能として位置づけるかというところで製品の違いが出てくるだけのことのようだ。HTMLソースを知り、読み上げの仕組みに明るく、音で内容を理解するとはどういうことかに意識を傾けられる人がいれば、現状のような製品しか並ばないということはないはずなのだがどうもうまくいっていない。3つの条件に当てはまる人はいくらもいるだろうが、そういう人はブラウザの開発をしていないし、ブラウザの開発に一生懸命な人は、残念ながら条件がそろっていない。「条件欠けてまっせ。」と言ってやりたいが、私はへたれなのでそのようなことは言えない。でも、どこかが何かが違うことはわかる。非常に歯がゆい。

ここがすっきりすれば、音声ブラウザがいい具合に成熟してくれば、私はもっと多くの見えない人にコンピュータの操作を自信を持って勧められるような気がする。使いやすくて、読上げるべきところを適切に読上げてくれさえすればいいのだけれどな。

では、どこをどのように読上げてほしいのか、使いやすいとはどうなっていることなのかというところをみなさんは知りたいですよね。私もそこまで言うからには伝えなければいけないと思う。3つ目の条件くらいは果たしたいと思う。でも、難しいな。でも、言えないとこの仕事をやれているとは言えないな。

次回は、私のレベルで言えることを書き出してみようと思う。すべてを言葉にはできないと思うけれど、今の段階で思いつくところをあげてみようと思う。

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