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アクセシビリティコラム

第59回 勝手にサイト診断8 ~YouTube~

当社にも年末年始の休暇なるものがあって、見えないけど見ましたよ『NHK紅白歌合戦』。見えなくてもすごいなあと感動したのはGacktさん。あ の人は俳優でもかなり稼げるのではないだろうかと思った。いろいろ詳細情報がほしかったので、いつものように2chへ。(人格を疑われそうだけれど、 2chは私にとって大切な情報源なのであります。)2chには珍しく賞賛レスが多かったのではないだろうか。

それはそれでよいとして、今回のポイントはそのスレッドの「1さん」が、紅白のGackt出演時のYouTubeのURLをを載せておいてくれていたこと。私たち見えない人間に とっては、動画はそれほど魅力的でないし、音とか映像とかが今使用しているコンピュータ上で勝手に流れ出すことについて大変な抵抗がある。だから、 YouTubeなるものの存在は知っていても再生してみようと思ったことはないし、気軽に挑戦してみる領域にあるものとも思っていなかった。でも、あの日 のGacktはもう一度見たい!と純粋に思い、勇気を出して見てみたら簡単だし、ほかの動画も探せそうな雰囲気だった。

今回の動画もNHKかどこかに著作権があって、きっと見れてはいけないものなのだろうとは思うので、YouTube上に投稿されている動画のすべ てを賞賛するわけにはいかないけれど、気になっていろいろ検索した結果、私個人にとっては大変な成果といいますか満足を感じるYouTubeの旅となっ た。

たとえば、「『サンドウィッチマン』っておもしろいの?」とか、「ビートたけしと宮沢りえが出ていたカップラーメンのCMソングを思い出したい」 とか……。サンドウィッチマンはおもしろかったし、「やくそーくせーずに~ わかれたけーれど~……」ってちゃんと出てきたものね。

キーワード検索以外の探し方とか、メンバー登録の意味とかよくわからないところがまだまだあって、YouTubeそのもののアクセシビリティの確保はどうかしらとは思うけれど、楽しいところには仲間を引き連れて行ける盲人でありたいので、今回取り上げることにした。実は、『メディアとユーザの間』という連載ものを執筆途中で、年明けの今回クライマックスを迎える予定だったのだが、今回掲載を差し替えたのにはわけがある。

私のコラムは、読まれているとすれば制作者がこっそり読んでそれぞれの制作活動にほんのちょっと役立てている程度であると思われる。ほとんど読後の感想は届かない。しかし、ここにきて、ユーザの側、私と同じ立場の方からのメッセージをいただくことが出てきた。

連載中のコラムは観念的な内容なので、読者には響きにくいだろうなあと思いながら執筆していたところに、スクリーンリーダーや音声ブラウザ利用者からの激励メッセージを受け、「ああ、こんな私などが書いたちっぽけなコラムにたどり着いてくださった視覚障害者が現れたのだなあ。」と、年末はぽわ~んとしてしまった。難しいところはもちろん制作側として直すのだけれど、難しいところにもちょっと手を出してみようという利用者のきっかけとなれば幸い。

で、YouTubeなのだが、あれはメンバー登録をすれば私も投稿できるということだろうか?多分そうなのではないかと思う。みなさんの喜ぶ貴重 なデータは何も持っていないけれど、私などは生きているだけで、ちょっと動いただけでネタの塊みたいなものなので、今度誰かに私の姿でも録画してもらって投稿してみようかしら。歩くアクセシビリティアナリスト、歌うアクセシビリティアナリスト、いかが?こうして、見ることができただけで十分のところ、すぐ に投稿しようなどと飛躍してしまうところがよくないな。まあ、でも、著作権も私にあるわけだし、おもしろ動画ができたら挑戦してみよっと。

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