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アクセシビリティコラム

第41回 JISやさしい寸評(10) 保守運用 まとめ

Webサイトは、情報発信ツールとしてさまざまな役割をもつ。多くは更新を繰り返し、即時的なわかりやすい情報の伝達が望まれる。たとえば、Web の制作会社がきちんとJISに準拠したものを制作しても、手渡した先で同じような意識で更新されなければ、そのWebサイトは崩れる一方だ。これは、更新作業を行う人が複数の場合にも当てはまる。私は制作会社側の人間として、手渡したサイトが、その後ちょっとずつ崩れていて、「あ?、画像にはALT属性を付けてくださ?い。」とか、「あ?、そういうところにはスペースを入れないでくださ?い。」とか、「あ?、新しいページにはタイトルをお願いしま?す。」とか、届きもしないのに叫んでしまった経験がある。手渡すときの手渡し方について考えさせられたし、手渡した後も口を出せるようなお客様との関係づくりも大切だと感じた。

私にとってWebサイトは生き物だ。
優等生もいるけれど、ちょっと非行に走り始めるやつもいて、なかなか手ごわい。その形(なり)には教育が影響するので、教師や風紀委員のような心持ちで更新を行うとよい。ある先生はこう言っていて、ある委員はああ言うなどと意識の統一がみられないと失敗するので、多くは言わん、上記の私の叫びくらいを共通認識にしてご指導いただきたい。

反発を買うかもしれないが「JISに準拠しています」や「バリアフリー対応のサイトです」という文言は、サイト上であまり使わない方が賢明だと思う。そうしたサイトで、(私の観点で)OKサインをだせたものはひとつもない。できていないのに、「やりました」とか「やっていきます」とかいう主張をどうしてするのだろう。社員や職員の意識の高揚のためだろうか。そう書いたところでやったことにはならないので、そんなことは書かなくてよい。やったふりはしなくてよい。

あとは、むらのあるサイトづくりもいただけない。ある部分だけ妙に気合が入っている。気合が入っているといっても、スキップボタンやスペーサー GIF(へのalt属性の詰め込み)の乱用など、小手先のテクニックが散りばめられている。そんなこともしなくてよい。サイト内でよく見られるページというのがあることはわかるが、サイトに載せるからにはどれも大切な情報で、その情報はサイトの最下層に存在することを忘れないようにしたい。

どの情報へも容易に到達できるよう、サイトを全体的に眺め、満遍なく無理なく育てていきましょう。

6. 情報アクセシビリティの確保・向上に関する全般的要件

6.2 保守及び運用に関する要件
ウェブコンテンツを保守及び運用するときは、情報アクセシビリティの品質を確保し、向上させなければならない。

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