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アクセシビリティコラム

第35回 JISやさしい寸評(4) トピックパス

「階層などの構造を示した情報」とは、トピックパスのことだろうか?「提供することが望ましい」とあるので、あった方がいいがなくてもよいという感 じだろうか?私もトピックパスに関しては思い入れや愛着がない。ぜひあってほしい、つきましてはこうあってほしいという具体案もなければ、取り立てて廃止 論も展開できない。ゆえに、一般的な話にとどめざるを得ない。

トピックパスの例(静岡県ホームページより)

ず、音声ブラウザで閲覧したときのトピックパスについて。初期はかなり異様な印象を受けた。このあたり(本文手前が多い。)で、いつももにょもにょ言うこ れは何だろうとしばらく考えていた。しばらく考えた後、見える者の解説により、ああ、「大なり(>)」のやつ(見えていたころのイメージ)かと合点 がいった。異様に感じていたときはよさを実感できなかったが、正体がはっきりするとそれはそれでよいかと感じるようになった。たとえば、どのようによいか というと、私はWebサイトの閲覧時には、トップから何階層進んだか、今サイト上のどの位置にいるかということを常に意識しているので、その意識が何らか の事情でふっと消えてしまったときに、再び意識を取り戻す助けにしたり、閲覧しているページが、そのサイトの情報設計上どこに分類されているかの手がかり にしたりということである。

ここで、私にとってはふたつの役割が浮上する。ひとつ目は「意識を取り戻す助け」にする場合。この場合は、閲覧してきた動線に応じてトピックパス が形成されていてほしいということになる。こうしたサイトはまずないだろう。出会っていても、多分私は気づけない。でも、必ずしも動線どおりでないことは 心得ているので、おおむねの助けになればよい。ふたつ目、「情報設計上どこに分類されているかの手がかり」の場合。これは、現在多くのサイトに記されてい るトピックパスのタイプでよい。ボリュームの多いサイトや、トップページを閲覧してもいまいちのときに、とりあえず何ページか進んでみて、トピックパスを 読んでみると、そこからサイトの構成が見えてくるなどということもたまにある。

このように、どちらかというと副次的な扱いにとどまるので、思い入れや愛着が沸かないのだろうと思う。ただし、例の「大なり(>)」のところに、 不可視で「の中の」と付けるのは、いくらか過剰に感じる。必要のないときに耳に止まりすぎるし、トピックパスの最大の利点である簡潔さを損なう恐れがある ような気がしてしまうのは私だけだろうか。トピックパスについては、付けるのであれば、当然のことだが情報設計上正確なものを簡潔に付けましょうというこ とで話を結びたい。

5. 開発及び制作に関する個別要件
5.2 構造及び表示スタイル
g) 閲覧しているページがウェブサイトの構造のどこに位置しているか把握できるように、階層などの構造を示した情報を提供することが望ましい。

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