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アクセシビリティコラム

第33回 勝手にサイト診断5 ~mixi~

街角で、目と目が合う。お互い「誰だったかしら?」と小首をかしげる。ものすごいスピードで記憶が逆戻りし、「ああ、○○ちゃ?ん!久しぶり!!」 などというシチュエーションは、盲目の私にはありえない。長年ご無沙汰の無礼が続き、例の偶然も望めず、私のおともだち人口は減少しつつある。

先ごろ、SNSというものに招待された。実際のところは、唯一の友人に無理矢理招待させたと言う方が正しいか。『mixi』というもので、どうやらおともだ ちの輪が広がっていく仕掛けがしてあるらしい。新しいサイトを訪れるときはいつもそうだが、私にも利用可能であるかどうかは非常に気になる。こうした登録 を伴うものや、たとえば費用のかかるものは、足を踏み込むのに少し勇気がいる。それでも出かけてみたかった『mixi』。

アクセシビリティの観点では多少の不備はあったが、初期画面での登録は完了。「プロフィールを充実させましょう。」という忠告に従い、同じく多少の不備はあったがプロフィールを編集してみた。写真かあ、写真は難しいけれどないと寂しいのだろうと勝手に想像し、ここだけは見える人の手に委ねた。する と、私のページらしいものができた。

しかし、何とも寂しいページだ。

図:コミュニティ一覧と音声ブラウザでの読み上げ順序

mixi上で友人・知人を探し、認証してもらうことで「友人・知人一覧」が、コミュニティに参加することで「コミュニティ一 覧」が、自分のページに反映されにぎやかなページになるようだ。コミュニティは、そのコミュニティでのコミュニケーション権を得るために参加するものだ が、どのコミュニティに参加しているかで、私の特徴を示す部分にもなるようなので慎重に参加。アクセシビリティの観点で、特に問題なくコミュニティを探せ たし、参加することもできた。あとは、おともだち探しの旅に出かけるだけだ。ダイレクトに「名前」で検索したり、現実世界の所属をネタにしたコミュニティ でそれらしき人を探したり……、難航している。私が訪れたページには、「足あと」という形で私が訪れたことが相手に示される仕掛けになっているらしい。そ れがちょっと恥ずかしい。だが、待てよ。うまくいけば「やあ!」と言えそうだ。街角で「やあ!」と言えなくても、ここでなら“私から”「やあ!」と言えそ うだ。

そんな素敵な発見をしつつ、mixiライフを楽しんでいる。

日記も書けたし、誰かの日記にコメントも付けられたし、コミュニティで発言もできた。入力フォームがどれも同じ形なので迷うことがない。誰のペー ジに出かけても、どのコミュニティに出かけても、やはり同じ形なのでページのしくみを考え直す必要がない。しかし、友人・知人が複数になり、参加コミュニ ティが増え、自分のページがにぎやかになるとともに、table要素の組み方が災いしおかしなことになってくる。やたらと単語内のスペースが多い。これ が、mixiのアクセシビリティ上の問題だ。かなり典型的。

最後に、今回は招待制のサイトを題材にしてしまったので、すべてのみなさんに内容を検証していただくことができないことを詫びたい。

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