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アクセシビリティコラム

第32回 JISやさしい寸評(2) ページのタイトル

「リンクラベル」、「ページタイトル」、「ページの見出し」。この3点の一致をみることができるサイトはわかりやすい。わかりやすいとはどういうこ とかというと、まず第一に安心感が得られるということ、第二にリズミカルな閲覧ができるということだ。

その安心感について

Webサイトはリンクをたどることによって情報収集をするしくみになっている。とりあえず、ここではリンクラベルはその先の内容をわかりやすく示 してあることを前提に話を進めたい。目的のリンクラベルのところでEnterキーを押す。すると、多くの音声ブラウザ利用者は、開いたページのタイトルを 読み上げる設定にしてあると思うので、リンクラベルと同様の言葉が読み上げられる。これだけのこと。

私が選んだリンクラベルと「同様の」言葉でページタイトルを付 けておいていただければ、選んだページに確実に進めたなという安心感が得られる。その後は多分、そのサイトのナビゲーション部分が読み上げられ、ナビゲー ション部分が終わると再びリンクラベルやページタイトルと「同様の」ページの見出しが登場するだろうから、私は間違いなく目的のページにいるということを 再確認できる。また、このページの見出しは本文が始まることを予感させてくれる貴重な存在にもなる。

そんなことは当たり前だと思われるかもしれないが、ページタイトルが付けられていない名無しの権兵衛さんページはたくさんある。それから、イベン ト情報からAというイベントを選んだのに、開いたページタイトルは「A」と名付けられずに「イベント情報」であったり、トピックスからBというトピックを 選んだのに、開いたページタイトルは「B」と名付けられずに「トピックス」であったりということも数多い。これはやはり心許ない。

リズミカルな閲覧について

これは実に細かい話なのかもしれないが、テキストを目で追うより耳で聴く方が一字一句がきちんと聞こえてきてしまうということだ。目で追っている ときは、「リンクラベル」と「ページタイトル」と「ページの見出し」が、「同等の」ものであれば納得できることが多かったように思うが、耳で聴くときには 「同様の」ものであってほしいと思ってしまう。同じことを言っているのに、言葉が前後したり助詞が違ったりするだけで、思考が停止したり乱れたり、なんと なく確認し直したくなったり、ほんの少し手間なのである。そんな細かいことまでつつく必要はないと思うのだけれど、一方ではどうしてこんなに微妙に違える ことができるのだろうと不思議に思うこともある。何も気にせずに原稿が作られ分類されていることはもちろんあるが、最初はきちんと一致していたのに、情報 の更新やサイトのリニューアルを重ねているうちに少しずつズレが生じてきたケースも少なくないと思う。

インターネットの情報が、ほかのメディアと比べて未熟にとられがちなのは、その編集能力や校正の具合によるところもあるのではないかと思う。この ようなことは、Webに携わる人間として悔しいところなので、細かいようだけれどきっちりしていくという方向でいかがでしょう。

ページタイトルに内容を伴わせることをお忘れなく

3点の一致を意識していれば、とんでもない内容が繰り広げられることはないと思うが、3点の一致が見事であっても、たとえば、「身体障害者手帳の 交付」というページに、「一定の障害をお持ちの方に身体障害者手帳を交付しています。」とだけ書かれても…。だからどうしろと…。「ワン、ツー、スリー、 ワン、ツー、スリー…」と私に幾度ページを送らせれば気が済むのかしらと…。

5. 開発及び制作に関する個別要件
5.2 構造及び表示スタイル
e) ページのタイトルには、利用者がページの内容を識別できる名称を付けなければならない。

5.3 操作及び入力
g) ハイパリンク及びボタンは、識別しやすく、操作しやすくすることが望ましい。

5.4 非テキスト情報
b) ハイパリンク画像には、ハイパリンク先の内容が予測できるテキストなどの代替情報を提供しなければならない。

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