「みんな」が使えるWebサイトへ

アクセシビリティコラム

第30回 自治体サイトWebアクセシビリティ調査2005を終えて(下)

今回は「下」だが、「上」の話題をお届けしたい。

一昨年、昨年に引き続き3度目の調査になるが、自治体の公式サイトが、「ほ?むぺ?じ」から「ホームページ」を経て、「Webサイト」になるまで の変遷を見ることができたような気がする。ひとつ具体的な例をあげるとすると、トップページの読み上げ時間を計測したくなるような、だらだらとまとまりの ないサイトは消失した。大変曖昧な表現になるが、それらしくなってきたなあという印象を持っている。

調査は、ユニバーサルワークスの考えを示すものとして自信をもって行っている。
でも、レーダーチャートは厳しい輪を描き、コメントはもっとよくするためのものなので、どうしても否定的、批判的な内容になってしまう。それを、毎年自治 体の担当課に送りつけているのだから、やはり、「ひとでなし」に写るのかもしれない。だが、今年は今までに増して遠慮のないコメントを寄せている。それ は、上記のとおり、自治体サイトの成長は明らかで、改善のきっかけにしていただけるだろう実感を得たからだ。

レーダーチャートは相対的評価として、(しかし、他の自治体と1点を争うような見方をするのは誤りです。)コメントはその自治体の絶対的評価とし てご覧いただけると幸い。

送りつけられた評価表をポイッとされることもあるだろうし、激昂して異議あり!というお問い合わせをくらうこともあるし、丁重な問い合わせについ ついサービス回答をしてしまうこともあるし、次の年の調査になると、ひっそりと直されていることもあるし、自治体の見せる反応はさまざまだ。

毎年、「自治体の反応はいかがですか?」と各方面から質問を受ける。初年度など、「自治体の反応はいかがですか?」という質問そのものが一番多 かったくらいだ。しかし、3度目の今年は自治体のサイトを通じて反応を見ることができたような気がする。自分に都合よく考えているだけではあるが、わかっ てもらえたんだあ、ニヤリとすることが、調査をしながら増えてきた。そう感じられるようになるまでには1年ぽっちではだめで、少なくとも2年、3度の調査 が必要であったのだと、継続の大切さを実感させられた。

やろうとおもえば、いくらも横並び調査はできる。
たとえば、総合病院、大学、各種企業・・・。

しかし、結果としてこれだけの質を揃えられるサイト群はないだろうと予測している。
自治体サイトって、結構すばらしいのです。自治体には、ぜひ自信をもっていただき、ユニバーサルワークスに文句を言われたら言い返すくらいの勢いでよろし く。私も、みなさんの異議をアクセシビリティの理論的普遍化に活かしていきたいと思う。

それにしても、私自身が精神的に負けちゃうことなく、なにより、この耳が壊れちまうことなく、どちらかというと、びくともせずに3度目の秋を迎え られていることに乾杯。

関連するコラムを探す

タグ: , ,