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アクセシビリティコラム

第14回 目でキャッチ耳でキャッチ

社内でサイト診断をしていると、「(このページの)“上の方”の○○ってところ、少しおかしいよね。」と、ついつい言ってしまう。あまりに連発する と、パートナーに「上の方、上の方って言うけれど、“上”ってどこよ。」と指摘される。そうかあ、見える人にとっては必ずしも「上」ではないのねと気づ く。しかし、私のような音声ブラウザ利用者にとっては、やはり、「上」「中」「した」という方が表現しやすい。

そこに示されている情報を整理するのに、「上→下」「先→後」ととらえるのが通常である。このことから、そのページに示されている情報に優 先度をつけ、優先度の高い順に読み上げさせるレイアウト(コーディング)にすると、よりわかりやすいことがわかる。

ただ、読み上げの「上→下」「先→後」でしか情報の強弱をつけられないとなると、制作者も利用者も大変つらいので、今のところ思いつく工夫 を紹介しておこうと思う。

見出しの要素
ページ内で、同じくらいのレベルの情報を並列に表現したいときには、そのタイトルを見出し (<H1><H2>・・・タグ)にしておいていただけると、(ホームページリーダーの初期設定では)通常の読み上げ速度よりもい くらかゆっくり読み上げるので、情報をとらえやすい。
語尾の変化
たとえばこのようにしてはどうか。
リンクボタンはタイトルらしく「体言」で揃え、そのほかのテキスト(説明文)は、「?である。」とか、「?だ。」とかにしておく。そして、リンクの設定は していないけれど、存在を示しておきたい画像のALT属性については、「(会社の)ロゴが示されています。」とか、「?の写真があります。」とか、“で す・ます調”にしてみる。
必ずしもこのようにということではないが、リンクボタン(メニュー群)と説明文と存在を知っておきたい図や写真や絵などが、「言葉」や「文章」で、徹底的 に区別されていると、大変わかりやすい。
リズム感
よく遭遇する場面としては、新着情報などである。
日付けと内容の関係がリズミカルに耳に流れてくるととてもわかりやすい。
上記の「語尾の変化」とも関連するが、同じ新着情報群なのに、内容の表現が、「?発売!」ということもあれば、「?発売した」であることもあり、「?を発 売しました。」などということになると、聞いているこちらが混乱してきてしまうことを理解していただけるだろうか。

情報を目でキャッチできる人にとっては、レイアウトでいくらでも補える部分であろうが、耳でキャッチする音声ブラウザ利用者にとっては、微 妙な部分とはいえ、情報解釈の重要なヒントとなるところである。

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