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アクセシビリティコラム

第122回 自治体サイトWebアクセシビリティ調査2016 を終えて(後編)

先に「前編」をお読みください。

さて、まだあります。どんどんいきましょう。

終わったできごとも有益な情報

先ほどのイベント情報に通じるところかもしれませんが、ざっくりとした期間の情報に絡めて「終わったできごとの情報」についてお話します。

愛知県のトップページだったと思いますが、イベント情報のところにフェイスブックから引っ張ったと思われる情報が表示されていました。(例のズラ~ッとではなくきれいに引っ張っていましたよ。)意図は不明ですが、調査時は8月の情報が掲載されていました。意図が不明と言うのは、そこにどういう情報をどの期間掲載しますという宣言は特になかったということです。ですので、意図したものか、単なる消し忘れかはわかりませんが、8月に行われた既に終わったイベント情報も表示されていたのです。

私が言いたいのは「消せよ」ということではなくて、終わった情報を載せてくれていていいなあということです。私は専門家でないので人の行動心理というのを正確に言えませんが、自分の行動の様子にイベント情報を照らすと、全部は行けないけれどこの中で1つに出かけるとしたらコレだなあという「選択の要素」や、この日なら出かけられるけれどだからといってこのイベントに行きたいかと言うとそうではないなあという「優劣の要素」や、終わってしまっているけれど8月はこういう催し物をやってくれるんだなあという「来年向けの記憶の要素」などちょっと前からちょっと先までのざっくりとした期間の情報ってほしいかなあと思います。とりわけ、過去の情報というものは軽視されがちだなあと思うので注意したいところ。

例えば、洋服屋さんのオンラインショップで

それで思い出したことは、洋服屋さんのオンラインショップ。

前からお伝えしているとおり、私はものすごく背が低いのです。(ひょろではないです。)ですから、洋服の小さいサイズを強く求めています。そこでSサイズを積極的に展開している行きつけのオンラインショップを持っているわけです。ですが、そこのショップは売り切れたサイズや色の項目を売り切れたそばからどんどん消してしまうのです。商品選択部分だけでなく、商品の説明部分からもご丁寧に消してしまうのです。だから、その商品に、もともとあったサイズと色の正確な情報は新発売のときだけという状況なのです。気に入った商品でSサイズを展開していない場合に仕方なくMサイズを購入ということはあるかもしれないけれど、SサイズがあったのにMサイズを買うということは心理的には避けたいと思うわけです。

店側は「ないものは手に入らないのだから」と親切のつもりで、自治体サイトのイベント情報に戻すと、自治体側は「終わったイベントには行けないのだから」という親切のつもりなのだと思います。けれど、上記のとおり、過去の情報(なくなってしまったものや終わってしまったこと)にも情報としての価値があると思うので、自治体サイトにおいても、予告重視だけではなく、過去の情報にも注視してみるといいと思います。行政情報における「報告」には気を遣えていると思いますので。

とりあえず、言いたいことは話せました。

まだ、言いたいことはあるけど

もう一つ、気になることとしてalt属性のお話がありますが、多くの見えている人々には関係のないところと思いますので、このたびは控えます。次回のコラムで具体的に取り上げる予定ですので、思い当たる自治体の担当者さんは早急に直して置いてください。このところ、コラムに書いてまで訴えたいことはありませんでしたが、alt属性なんて超基本的なところで物申さねばならない現状があるような気がいたしますよ。

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