「みんな」が使えるWebサイトへ

アクセシビリティコラム

第102回 自治体サイトWebアクセシビリティ調査2011を終えて(下)

』ではアクセシビリティの後にくるであろう魅力の発信について述べた。
『下』では、総評を兼ねていくつか気になった点を述べていこうと思う。

単語感とリンク設定範囲

主にトップページの話になるが、ここに情報をどうカテゴライズするか、我がまちとしてどんなコンテンツを置くかというのが公式サイトの肝となるところだと思う。そうした中、ひたすら単語を並べているようなサイトがある。私は、「単語感が強い」と表現している。そりゃ、並べておけば確実でしょうというところだろうけれど、膨大なポツポツした単語の中から、どうやって目的とするコンテンツを探せというのだろうと思えてくる。そうかと思えば、文章全体をリンク設定して、だらだらとした印象のサイトもある。これはこれでうっとおしい。訪問者が、「私の求めている情報はここだ!」と、ぱっと思えるカテゴライズと表現を心がけたい。

「イクメン」と「ママトモ」

今年の調査で耳に障ったのが「イクメン」という言葉。

一般的に「イクメン」という言葉が流行していることは私も知っているけれど、都道府県・政令市といった公のサイトに効した言葉が現れると少し耳に障る。いけないということではないけれど、ああ、こうした言葉は公の場で使われるようになったのだなあという驚きのようなものを感じた。一方、「ママトモ」の方は、まだそうした俗語が受け入れられる前の流行語であったためかほとんど聞かないなあと感じている。大体、「子育て支援」とか「子育てサークル」とか、あっても「パパママセミナー」くらいだった。でも、「イクメン」はOKなのですね。

「パブコメ」と「コンサル」

さて、今度は俗語ではなく略語の方。

私は「パブコメ」が耳に障って仕方がない。こちらはよくないであろうという意味で。今年も調査中にいくつか出会ったのだけれど、昨年、一昨年と比べるとぐっと減った。これは私の印象が勝ったのだろうと推察する。こうして、公式サイトにふさわしくない表現と言うのは、どこかのタイミングで淘汰されていくのだと思う。

ツイッターとブログ

増えてきましたねツイッター。ブログが出てきたときも、おおおっ、自治体もブログですかと思いはしたけれど、ツイッターとブログでは敷居の高さが違う。ブログはわからなくても行ってみることができた。ツイッターはその性質上そうはいかない。ブログほど閲覧が気楽でないものなので、ここには正直なところ壁を感じてしまう。でも、使われていくだろうこと、使い方によってはいいものであろうことを考えると、今後の課題だと感じた。

「随時更新」や「毎日更新」

今年の特徴として、リンクラベルの付近に、「随時更新」や「毎日更新」という言葉が付記されているものがあった。震災や原発事故を受けて発信しなければならない内容が、一過性のものでないことがよくわかる。情報の鮮度がいかほどか、また、その予測をサイトの訪問者に理解させるために必要な付記事項だと思う。そこが表現されていて感心した。

関連するコラムを探す

タグ: ,