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アクセシビリティコラム

第10回 勝手にサイト診断1 ~オルビス~

失明後の私が、誰にも知られずひっそりと、手に入れたい商品を妥協せずに購入できたのは、これが初めてのことである。

オルビスというメーカーの“パフクリーナー”の評判の高さを聞いて、購入意欲が生じた。確か、通販メーカーだよなという知識だけはあったので、私にとってオンラインショッピングは難しいかもしれないが、電話をするにしても、FAXを送るにしても、問合せ先の情報くらいは拾えるだろうと、オル ビスの公式サイトへ出かけてみた。

問合せ先だけ拾えればよいと思っていた私が、なんと、念願の?“パフクリーナー”と、おまけに、余計な品の数々(とほほ・・・)を購入でき たのである。ここに、その過程を紹介する。

1.通販利用前の疑問解決

「1,000円前後であろう商品を、数百円の送料をかけてまで買う気はない。」
「クレジットカードのみの購入では困る。(カード番号の入力が面倒)」

以上のことは、トップページを読むだけで解決した。トップページのボリュームは適当で、読むことに、ほとんどストレスを感じなかった。

2.商品選び

「購入希望商品の詳細はわかりやすいか?」
「せっかくなので、商品ラインナップも・・・。」
「これなら(操作上)購入できそうだなと思わせてくれるか?」

トップページから容易に、購入希望商品の詳細ページに行き着くことができた。商品の説明や使い方、要領、価格がわかりやすかった。ためしに ショッピングバッグに放り投げてみる勇気も出た。放り投げると、(『ショッピングバッグに入れる』ボタンにALT属性がないので、放り投げるなんて無理な のだが放り投げてしまえた。)ショッピングバッグの中身の表記もわかりやすく安心できたので、ついつい、ほかの商品も眺めてしまい・・・、ためしに放り投 げてみると、「商品名、個数・・・、合計金額」というように読み上げられ、自分のお財布と相談もでき、うれしくなって、また放り投げ・・・。

3.購入過程

気づくと、商品選びの段階で、既に購入過程に突入していた。もう進むしかないと思い、『これで注文する』ボタンを押す。購入確認画面に進む と、『取り消し』『変更』『決定』のいずれのボタンにもALT属性がないので、操作しようにも操作できないと思うが、注文商品の個数分のサンプルがいただ けることを知り、個数分、がっつりいただく。
(つまり、あれこれ操作できてしまったということである。)

それから、わけのわからない『決定』ボタンをかなりの確信を持って押し、無事、お客様情報入力画面へ。1回エラーは出たもののやり直し、(氏名のふりがな入力がひらがなであったため。「カタカナで」という注記を望む。)一応、「ご注文ありがとうございます」と「インターネット会員ID 発行」のメールが届いた。

ひとりきりで買い物をし終えたことに大満足、ご満悦の私に、社長は激怒である。「ALTがないのに、どうしてわかるんだよ!それがわかった ら仕事にならんだろ!!」と。それはそうだが、できてしまったのだから仕方がない。どうしてできたのかと理由を問われるのなら、「それほどに、オルビスさ んのサイトがわかりやすく構成され、イメージボタンの前後の内容に信用が持てた。」と言うしかない。でも、イメージボタンにALT属性がないのはよろしく ないので、消費者に戻って忠告しておこう。

うむ?これでは会社は何も得をしないな。
でもいいさ、ひとつでも使いやすいサイトが誕生するのは喜びである。

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