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アクセシビリティコラム

第8回 情報発信 ~情報モラルとアクセシビリティ~

個人サイトを運営している。
このアクセシビリティコラムよりも、さらに(どうしようもなく)くだけたエッセイと、日記と、クイズやら掲示板やらを備え、一応、表向きの目的を達成すべ くまともなコンテンツをメインに置き、社会派サイトを気取っている。サイト自体の制作は見える者の手によるが、そのサイトにあるテキスト入力のほとんどは、先に紹介した電子メールを利用して、私の手に委ねられている。

ユニバーサルワークスのアクセシビリティアナリストであることが、私の本業であり、そのように考えると、個人サイトの運営は趣味のようなも のだが、この経済的に何の生産性もないサイトの運営に、私はかなりの時間と労力をつぎ込んでいる。
髪を乱して目をつり上げ、時には涙し嗚咽を漏らし・・・、(おいっ、大丈夫か?)感情的になる自分をバカバカしく思いながらも、なぜかやめられない。この 情報発信、私がやらずして誰がやる!?と思っている。多分、楽しいのだと思う。

しかし、楽しいことばかりではない。

正直なところ、苦しかったことがちょっぴり多く心に残る。発信する情報の内容、つまり、サイトのテーマが難しい。苦悩の日々だが、これは始める前からわ かっていたし、テーマに関する新たなる苦悩は乗り越えるのがさだめ。

ところが、予想外の展開にあわてた。情報モラルの問題に巻き込まれてしまったのだ。社会派サイト?なので、教育現場などでも使用されるのだ が、不定期に幾度となく訪れる品のないお子様方のお問い合わせ(「小中学生サイバーテロ」と呼んでいる。)に、掲示板が荒らされるのだ。
このような事態に遭遇すると、私は、こっそり同業のサイトを覗きにいく。掲示板にたどり着くまでが一苦労、内容を読むのに一苦労、大した管理がされていな いことに気づきがっくり・・・。そして、特に荒らされた形跡はない。
(余談だが、きちんと管理されたサイトもあることはある。でも、内容的に「ありえない!」と叫びたくなる。お前のところは公共放送か?)
どうして私のところばかり・・・と落ち込んでいると、ある日、同業の関係者にこう言われた。「わかりやすいからよ。」と。

アクセシビリティに配慮されたサイトというものは、“来る者拒まず”のイメージである。誰もが見やすく(聞きやすく)わかりやすい。このこ とによって生じるさまざまな問題に対し、“来る者を拒む”という方法ではなく、“来る者”にモラルとスキルを身につけてもらうことが、アクセシビリティと 平行に進めなければならない課題と感じている。

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