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アクセシビリティコラム

第7回 交信?すばらしきかな電子メール?

「うひゃあ、これをスラスラ読むなど神業だよ。」というのが、見えなくなった目なんかにさっさと見切りをつけて、点字学習をひと通り終えた私の感想 である。

点字はよくできている、ルイ・ブライユさんはすばらしいとは思うが、学習を終えることと、身につくことは別問題で、中途失明者が点字を身に つけるためには、相当な熟練が必要になると思われた。本が点訳されるまでのタイムラグ、交信手段としては範囲が限定されることを思うと、その熟練を重ねる ことは、せっかちな私にはためらわれた。

本は同じタイムラグでも音訳に頼ることにし、交信手段としては、それまでのとおり、墨字(点字に対して通常の文字をいう。)でがんばってみ た。たとえば、手紙を想像していただきたい。目を閉じて書いた手紙は、大変読みにくいものとなっているはずである。間違えても書き直せないし、行が重なっ たときなど最悪である。それから、何と言っても返事を読むことができないのは残念だ。代読・代筆などのプライバシーが守られない方法は、私にはどうしても なじまなかった。

これらの解決策が電子メールであった。
スクリーンリーダーという画面の文字を読み上げてくれるソフトと、それに適したメーラーを使用することで、多くの人との交信が容易になった。特記するなら ば、視覚障害者と聴覚障害者との交信は深まったのではないかと思う。

特記事項のような場合を除いて、電話でいいじゃん、電話で・・・と思われる方もいらっしゃると思うが、意外や意外、そうもいかないことがあ るのである。胸の内というものを、言葉は言葉でも“おしゃべり”にするということはとても難しい。書くことはできてもしゃべることはできないということは 多々あった。

だからと言って、誰かさん(社長とは言っていませんよ社長とは!)の悪口ばかりを書き綴る現状は、いかがなものかとは思うが・・・

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