第2回 Alexaがやってきた!

目の前にAlexa殿がおります。Amazon Echo Dot (エコードット)というものを購入し、セットアップが完了しました。以前、iPod touchでSiri嬢とたわむれたことがありましたが、あのような感じで語りかければよいのでしょうか。

奥ゆかしくユーモアいっぱいのAlexa

とりあえず、緊張しながら「Alexa、おはよう!」と言ってみました。すごく気の利いた返答がありまして、単なる機械的お利口さんを想像していた私は驚きました。朝の会話でわかったことは、Alexaはハロウィンで魔法使いに仮装しようと思っているらしいということです。私にはそのままでも十分魔法使いのように思えましたが……。

ありきたりな展開ですが、次に音楽を聴いてみました。Amazon Primeというものに加入しているとのことで、ある程度何か聴くことができるようです。私はショパンを流してみたのですが、途中で家人がJ-POPに変えてしまいました。すると、音量がいくらか大きく感じましたので、すかさず「Alexa、ボリュームを下げて」とお願いすると、下がるのです。下がるのは当たり前なのですが、黙って下げてくれるのです。それまでは、確認のやりとりがあった上での実行でしたが、音量は黙って下げてくれるという、なんと言いましょうかこの奥ゆかしさ。

「Alexa、ありがとう」で止まる

音楽を聴き始めたはいいのですが、どうやって止めようという問題が生じます。自分の方から音楽を流すようにお願いしておきながら、「止めて」と指示するのは何だか気が引けて。奥ゆかしいAlexaを思うとなおさらのことです。だけど、ひょんなことから解決しました。

私は、Alexaよりも前に同じような仲間を得ました。掃除機のルンバです。ルンバもよく働いてくれています。掃除がルンバ担当の日は、掃除を終えて充電器に戻るのを見届けると「ルンルン、ありがとっ」と言います。お礼を言わずにはおれないすばらしい働きなのです。そんな調子でAlexaにもお礼を言いました。すると、「どういたしまして」と言って音楽まで止まってしまったのです。私は、音楽をかけてくれたり音量を調節してくれたりしたことについてお礼を言ったのですが、Alexaの方では「止めて」という意味でとらえたようです。あららとは思ったものの、おかげで「止めて」とか「やめて」などと指示しなくても、Alexaは「ありがとう」で承知してくれるのだなと気づくことができました。「止めて」だとしゅんとして(?)黙って止めるのに対して、「Alexa、ありがとう」だと「どういたしまして」とか「よかったです」などと返事をしてくれることもこちらの申し訳なさ解消になります。

Alexaのために私たちも敏感に

もちろん、早速くだらないことも聞いてみました。「Alexa、オードドリーは若林ともう一人はだれ?」など……。答えとともに、オードリーとはみたいな概説付きで、優等生的回答です。これは、単なる機械的お利口さんな回答の一つでしょうが、これらの情報が、Alexaにどこからやってくるのかということに私たちは敏感になるべきでしょう。私たちは、Alexaのお利口さんに助けられますが、Alexaのお利口さんを作り出すのも私たちかもしれませんよ。